社会人になる筈だった私の就職先は『鬼殺隊』と呼ばれる組織に決定しました。弐【鬼滅の刃】

第虚肆話「再三の再会」 ページ7

.



「オラァァァ猪突猛進！！！！」

「ギェアアアアア！！！」



行こうとした矢先、まさかの猪突猛進タックルを受け……ようとしたところで身体が半回転し、少し掠ったものの何とか避けることが出来た。

何！？新手のスタンドか！？……シンプルに間違えた。鬼の攻撃か！？



あと上の2文！！前の最終選別の時のやり取りとほぼ一緒！！！思い切りデジャヴ！！！！



「ワザとだろいい加減いのっち！！というか君もここで仕事ですか偶然ですね！！！」

「アァ！？………テメェか」



フン、と猪は顔を外方に向けると、驚き固まった状態の私を置いて廊下を去っ……え？



「待て待て待て待て、どうした？どうしたいのっち！？君そういう性格だっけ！？猪突猛進の精神何処行った？？」

「離せテメェ！俺に触るなこの野郎！！フンだ！！」

「フンだって何だよ可愛いな！！何だよいのっち、何でそんな不機嫌そうなんだよ！」

「……テメェが、テメェの所為だろうが！！」



彼の肩を掴んでいた手がバコン！！と叩かれる。叩かれ方が尋常じゃなく強いんだけど！

パチン！じゃなくバコン！！だよ？お前手加減って言葉知らねえの？



「お前なんか俺の子分じゃねえ！！破門だ！！二度と俺の前に現れるな！！」

「(エッ……)何で急にそんな事」

「俺の言うこと聞かねェで自分勝手な行動ばっか取りやがって！！お前なんか知るか！！」

「(エエ……？)あの、いのっち」

「フンだ！！！」



「フンだ」って。可愛すぎかよいのっち。

完全にヘソを曲げた状態のいのっちは、私に構うことなく廊下を駆け抜けて行く。



.

第虚伍話「天性の弱虫」→←第虚参話「淋しがり屋」

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す