第虚話「圧倒的お兄ちゃん力」 ページ3
※虚=50
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「っ……!!!」
「ヴァッ、ちょ、凄い音したけど!かなりの至近距離で折れた音したけど!!」
「大丈夫かA!…怪我は無さそうだな」
「アッハイ大丈夫で……アッすみませんわざわざ」
たむた……炭治郎くんは彼の腕の骨を握力のみで折ったにも関わらず、私に近付き乱れた服を直してくれた。
いやお兄ちゃんか???君絶対妹ちゃんいるでしょ?長男力爆発してるもの。
長男、ではなく炭治郎くんは私の前に移動し、折られた少年から庇うように立った。やだ……私より年下の子にときめいちゃった……いっぱいちゅき……
というかモヒカンくんは大丈夫か?なんか私のせいで申し訳無き……
勇ましい姿を見せる炭治郎くんに軽くトゥンクしてたら、何処からか視線を感じた。
そちらを見る。
雑に払われたカラスの介抱をしていた(というか抱えていた)善逸くんがこっちをガン見していた。
えっどうした。瞬きすらしてないけどどうした!?
一丁前に私がトゥンクしちゃったから?えっえっごめん。なんで謝らなきゃいけないのか分からないけどとにかくごめん。
結局、かなり修羅場ってしまったが、その後はまあまあヤバイ空気の中玉鋼を選び体の採寸をし、そして帰宅した。
うううう、何がともあれ終わった……長かった、この一週間!
隣を歩く善逸くんは未だブツブツ独り言を言っている。何々、「死ぬ死ぬこのままじゃ俺死ぬ結局生き残っても次で死ぬ早く身を固めたい結婚したい」…………手を掴まれた。若干怖い。執念すら感じる。
そういう私もまあまあ疲労が溜まり、正直今すぐ眠りたい一心だった為手はそのままにしておいた。
……多分こういう所でガツンと言ってないから、未だに勘違いされてるんだろうなぁ。これ私も悪いんだろうな絶対。
月明かりの下を2人でヨロヨロとした足取りで歩いて行く。
私たちは2人セットだから良いけど、明らかに疲弊した様子だったたむたむと腕折られた少年は1人で帰れるのだろうか?ちょっと心配である。まああの試練を乗り越えたんだから強いとは思うけど……
………蝶のあの子は全く心配してません。一番あの子があの場で元気そうだったしな。あれ?真面目に無敵なのあの子?
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ぱんこ(プロフ) - みしろさん» コメ有難うございます!神ではないんです、ただただ妄想を吐き出すのが得意な一般ピーポーなんです…(〃ノωノ)更新頑張ります〜〜! (2019年7月21日 17時) (レス) id: 3e4c0c522b (このIDを非表示/違反報告)
ぱんこ(プロフ) - ほにゃさん» コメ有難うございます!私の作る小説は悉くキャラが病んでいくので不思議ですね!笑 これから彼をどう動かそうかちょっと悩んでます…( ˘ω˘ ) (2019年7月21日 17時) (レス) id: 3e4c0c522b (このIDを非表示/違反報告)
ぱんこ(プロフ) - 黒酢さん» コメ有難うございます!キャラの性格を掴むのには苦労しました…炭治郎冷たいですか?笑 自分では全く分からないです(゚-゚;)これからはもっと優しいキャラにしていきます!笑 (2019年7月21日 17時) (レス) id: 3e4c0c522b (このIDを非表示/違反報告)
ふーゆず(プロフ) - 善逸ゥ!ゴボアゴボン”ン”(吐血音)最高かよ…ッ! (2019年7月20日 19時) (レス) id: 63500bc6f8 (このIDを非表示/違反報告)
みしろ(プロフ) - いつも楽しく拝見させていただいてます。テンポ良く読みやすいです。貴方様は神か……(合掌)陰からひっそりと応援しております!!!!! (2019年7月20日 12時) (レス) id: 509e58e731 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぱんこ | 作成日時:2019年7月15日 16時