第圓陸話「君の本当は」 ページ19
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「Aと結婚を誓い合うほどの仲なら、何故あの時別の子に求婚していたんだ善逸?」
何気無く呟かれたであろう炭治郎くんの言葉。
その言葉で、時間が止まったかのようにピタリと善逸くんの動きが止まった。
……え?何?別の子に、求婚してた?
「それマジ?」
「まじ…?」
「ゲフン、本当ですか?」
「?ああ本当だ。此処に来る途中で善逸は道の真ん中で情け無く女性に縋り付きながらみっともなく求婚し」
「やめてェーーッ炭治郎!!言っちゃダメだから炭治郎!!!何でそんな事も分からないかな炭治郎!!!何故なの炭治郎!?不可解だよ炭治郎!!!あと言葉の節々に棘があるように聞こえたのは気のせいかな炭治郎!!!」
「俺はお前の行動が不可解だよ善逸」
ギャーギャー言ってる。最早敵の陣地に入っているのに緊張感も無くギャーギャー言ってる。
…………そうか、彼には結婚したい相手がいるのか。
スルリと彼の腕から抜けた。やけにアッサリ抜けたな、矢張り本気ではなかったという訳か。
「っAちゃ、」
「なら何故私に散々求婚した?私は結婚相手候補の蓄えの1つってこと?それとも遊びのつもりだったとか?」
「違うからァーー!!!俺には君しかいないからァーーッうわぁぁーーん!!!」
いや泣かれましても。
私に抱き着きギャン泣きを始めた善逸くんを複雑な顔をして見下ろす。
チラリと炭治郎くんの顔を見てみると、彼もまた複雑そうな顔をしていた。
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第圓漆話「味方への攻撃(弱)」→←第圓伍話「婚約指輪は墓標にて」
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ぱんこ(プロフ) - みしろさん» コメ有難うございます!神ではないんです、ただただ妄想を吐き出すのが得意な一般ピーポーなんです…(〃ノωノ)更新頑張ります〜〜! (2019年7月21日 17時) (レス) id: 3e4c0c522b (このIDを非表示/違反報告)
ぱんこ(プロフ) - ほにゃさん» コメ有難うございます!私の作る小説は悉くキャラが病んでいくので不思議ですね!笑 これから彼をどう動かそうかちょっと悩んでます…( ˘ω˘ ) (2019年7月21日 17時) (レス) id: 3e4c0c522b (このIDを非表示/違反報告)
ぱんこ(プロフ) - 黒酢さん» コメ有難うございます!キャラの性格を掴むのには苦労しました…炭治郎冷たいですか?笑 自分では全く分からないです(゚-゚;)これからはもっと優しいキャラにしていきます!笑 (2019年7月21日 17時) (レス) id: 3e4c0c522b (このIDを非表示/違反報告)
ふーゆず(プロフ) - 善逸ゥ!ゴボアゴボン”ン”(吐血音)最高かよ…ッ! (2019年7月20日 19時) (レス) id: 63500bc6f8 (このIDを非表示/違反報告)
みしろ(プロフ) - いつも楽しく拝見させていただいてます。テンポ良く読みやすいです。貴方様は神か……(合掌)陰からひっそりと応援しております!!!!! (2019年7月20日 12時) (レス) id: 509e58e731 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぱんこ | 作成日時:2019年7月15日 16時