金髪君に散々貢いで貰ってたら、いつの間にか形成逆転されかけた話。【鬼滅の刃】

廿陸、『遊びの女』 ページ27

.



いや声ひっっく。

玄関の前で仁王立ちって、それサ○エさんがカ○オの帰りを待ち構えて滅茶苦茶叱る時のやつやん？その真似？真似しちゃったのごんえもん君？君ってば案外お茶目な人ね。



「……………買い物、時間かかっちゃって……ごめんなさい」



眉を下げ、心底申し訳ないと言いたげな口振りで言い訳を零す。当たり前のように嘘が転がり落ちるこの口。
彼は明らかに不機嫌そうな顔をして、しかし黙って此方へ歩み寄る。



「あの、本当にごめん、今から直ぐ支度し、っ！」



腕を掴まれ、強い力で引っ張られた。
デジャヴ。しかしこっちの方が容赦無いのでシンプルに腕が痛い。

お前この、女の扱い分かってねえな本当！！



そんな事を考えてる間に唇を奪われた。
腕に下げた籠が落ち、地面に野菜たちが転がった音がする。ギャアアお買い得商品達ーー！！！


しかしこの男にはそんな事など関係ないらしい。片手で私の後頭部を押さえながら、荒々しい動作で私の身体を弄り、そして片手が私の着物の中に入って、てってって！！！！



「待っ、ン！！ンンッ……っ、は、権右ヱ門君！！」

「あ？ッ何だよ」

「せめて玄関、閉めてから……！お願いッ！」

「んな事どうだって良いだろ」

「(良いわけあるかボケ！！！！)……お願い、見られるのは好きじゃないの、っ貴方にだけが良い……」

「………っは、何だお前、男煽んの上手くなりやがって」



遊女みてえ、



そんな事を言いながらも、彼は私のお願い通りに玄関をばん！と閉めた。いや雑〜〜！！！戸が壊れたらどうすんだ、セキュリティー云々死ぬぞおい！！鬼入ってきたらどうすんだこの野郎！！死ぬ気で私を守れよおい！！



.

廿漆、『それは明確なる、』→←廿伍、『危険度急上昇』

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す