金髪君に散々貢いで貰ってたら、いつの間にか形成逆転されかけた話。【鬼滅の刃】

廿壱、『金を纏めて』 ページ22

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急にどうした。盛ってんのかコイツ？それか赤蝮ドリンクでも飲んだ？

ぎゅうう、と力強く抱擁する彼の腕の中で私も力一杯抵抗するも、やはり男の子だからか力の差により全く抜け出す事が出来ない。


くそ！ふざけるな、急に何言い出してんだこいつ、ちょっと優しくしたら滅茶苦茶図に乗りやがって！



「Aちゃん、お願い。俺本気なんだ、」

「っ、！ごめん、流石にそれは」

「幾らでも払う、君が望むのなら俺の全てを差し出しても構わない、だから」



「だったら！！だったら、この倍以上のお金持ってきて！
…………そしたら、考える、から」



懐から取り出したお金、先程彼から貰ったはち切れんばかりのそれを見せつける。

流石にこう言えば諦めがつくだろう、諦め切れなかった場合でもお金を纏めて来る前に逃げよう、



「(流石に抱かれるのは……！！)」



さっさと逃げよう。
彼はもう歯止めの効かないところまで来てしまったらしい。

少し力の緩んだ腕から抜け出し、彼と向き合う。
彼は呆けたような顔をしていた。



「………その倍のお金を払えば、君を抱いて良いの？」

「良いよ、好きにしてくれて構わない。だから、ね？またお金が纏まったら来＿＿＿＿」



「じゃあ、これで足りるよね？」



足早に消えようとした私の手が掴まれた。

振り返る。



彼の手に、新たな茶封筒………しかも私が持ってるのより数倍大きくてやはりはち切れんばかりのそれが、あ……………った。



………………………………え？



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