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枯参、『赤顔』 ページ5

.



いや誰。

誰………???



私の目線の先にいたのは危懼していた元カレでは無く、全くの別人。

精悍な顔をした、然し見知らぬおじちゃんである。





…………いやほんと、誰〜〜〜〜?????



「何してんだアンタら、そんな所でよぉ」

「いや、何つーか……ちょっと、逢引的な」

「こんな埃っぽい所で!?」



善逸君も何だか良く分からない様子で、オッチャンの純粋な質問に言葉を詰まらせながらも答えてくれた。

…………私もこんな奇妙な場所でデートなんて嫌よ。
結果的に彼を連れて来たのは私だけど、


曖昧な現実逃避も束の間。じわじわと、急に身体中の熱が顔に集中したかのように熱くなる。頰に手をやればやはり熱かった。
地面に正座して、顔に両手を当てたまま俯いた。



「……う、うぅぅ……だ、誰だよぉ………!!!」

「えっ、俺?そこに居るバーチャンの息子で一応この店の店し」

「あ〜〜大丈夫だよAちゃん、勘違いなんて誰だってするからさ!あんな感じで来られたら誰だって間違えるよ!だからほら、泣かないで」

「うううう、ごめん、無意味な警戒までさせてごめん善逸君……!」

「謝んないでよぉ……寧ろどんどん頼ってほしいな!君の役に立てるのなら俺は何だってするから」

「……昔からさぁ、君ってば優し過ぎかよぉ……頼る頼る全力で乗っかる……何ならどんな時でも乗っかりたい……ぐす」

「えっ、何……どういう意味?」

「ずぴ、色んな意味含む……」

「ねえ、それって」



「ちょっとあの、俺の存在忘れて、というか此処店の中」



何故か先程より幾分か細くなったオッチャンの声が聞こえた。

デレッデレに破顔していた善逸君だが一変。私の優しく頭を撫でつつ、真顔になってオッチャンの方を見た。



「この甘っ甘な雰囲気を妨害する気かよアンタ。空気読めよ店主だか何だか知らねーけど邪魔すんなら許さねぇからな、末代まで禿げ散らかす呪いとかかけてやるからな女の子は可哀想だから止めとくけど」

「えっ」

「うう……落ち着け善逸君。どう考えてもこっちが悪いから。オジ様悪くないから」

「え?Aちゃんはどっちの味方なの?」

「今だけはあのオジ様の味方……」



そしたら彼は「えっ……」と悲痛な声を上げた。
いやなんで君の味方をすると思った。流石にこれでも常識は持ち合わせているのよ、私。



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設定タグ:鬼滅の刃 , 我妻善逸 , トリップ   
作品ジャンル:恋愛
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ゆら(プロフ) - あああああああああああ更新停止いい!続きが気になる、、、 (4月29日 23時) (レス) @page25 id: ab3ad11547 (このIDを非表示/違反報告)
- 流石にこれは最高すぎる、、、、もうなんか好きすぎて何て言葉にすればいいのか、とにかく好きです!!更新まってます😢 (2022年10月10日 12時) (レス) @page25 id: cda9a90c6e (このIDを非表示/違反報告)
名無し - いや最高すぎる 、、ストーリーから夢主の性格まで全て含めて最高 … 。面白すぎてめっちゃ読んでたらこんな時間になってしまっていた笑笑 更新待ってます 、!!! (2021年12月28日 2時) (レス) @page25 id: 541045445a (このIDを非表示/違反報告)
雷霞 - 何度も読み返させて頂いてます、数ある善逸夢小説の中で1番好きです、大好きです…!! 善逸もかっこいいんですけど夢主さんの性格が好きすぎます…っ!! (2021年8月1日 22時) (レス) id: 423a130570 (このIDを非表示/違反報告)
みき - 続きを切実に所望します (2021年7月3日 23時) (レス) id: 37a3449760 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぱんこ | 作成日時:2019年9月18日 23時

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