圓陸、『鬼殺の君』 ページ22
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この気持ちは一体何なのだろう、無意識に、何だ?分からない、とても変な感じがする。
寒気とかも無いしな、額に手を当てて確認しても特に何も………おっと、私の行動で勘違いしたらしい善逸君が額をコッツンコして来たぞ?
「熱は無いよ、大丈夫!」
そう言ってニッコリ笑う善逸君。朝から輝かしい君の笑顔が見れて満足です。わが生涯に一片の悔いな………しとは言えないけども。まだまだ死にたく無いし未練タラタラだと思うから今死んだら悔い塗れだと思うけど。
朝餉を食べ終え、厠から戻って来た時、ふと思った。
「そういや今後の衣食住はどうすれば……?」
あの家からは出る事を決意したが、結局その後の移住場所は決まっていない。
若干焦りを含めた声を出せば、彼は「大丈夫だよ」と返してくれた。
「俺もさ、今は家から出て鬼殺隊として任務をこなしてるから、正直根無し草みたいなものだけど……」
「ねなしぐさ」
「うん。……チュン太郎から指令を受けたら、俺は直ぐそっちに向かわなければならない。その時君を連れて行く事は出来ないから、ある場所に君を預ける」
「ちゅんたろ……えっ、預け、え?……あ、そ、そうだよね、君鬼殺隊だもんね、ずっと居れないもんね」
忘れてた。完全に色んなことで掻き消されてたけど、君は立派な鬼殺の剣士だ。部屋の隅に置かれていた刀を見てそうだったともう一度頷く。
…………ずっとは、居ないのか。
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葵羽〜best friend group〜(プロフ) - 善逸の誕生日ということで、「善逸君はぴば!」のお話を見にきました…何回読んでも面白い…凄く好きです…! (2020年9月3日 14時) (レス) id: bccf6ec4c9 (このIDを非表示/違反報告)
聖 - 面白いです!更新頑張ってください! (2019年9月17日 20時) (レス) id: 5aaa39b99e (このIDを非表示/違反報告)
もこ - とてもすき! (2019年9月17日 12時) (レス) id: fcbb1370f0 (このIDを非表示/違反報告)
まえむ - え、鴉かっけぇ…続きが気になりすぎます!!!更新頑張ってください!! (2019年9月17日 1時) (レス) id: 572cac2bfb (このIDを非表示/違反報告)
花帆 - 更新ありがとうございます!何だかハラハラする展開…!続きも気になります(o>ω<o) (2019年9月15日 5時) (レス) id: aa0adc990d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぱんこ | 作成日時:2019年9月1日 11時