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「あの…」
すると無言で私の顔を覗いてくる
「何か私変ですか?」
「変というか、目がとろーんってしてる」
「え、?」
「あとマスクで隠れてるけど心做しか顔が赤い」
「そうですか?」
「ちょっと失礼」
今度は私の額に手をあてた
「うーん、成瀬ちゃん」
「はい、何でしょうか?」
「貴方、熱あるんじゃない?」
「え?」
「やっぱりそうだった?」
「福良さんスルーしましたよね?」
「いや俺だってちょっと体調良くなさそうだなって思ったよ?」
「思ったなら言わないとダメっすよ」
「ただでさえ、成瀬ちゃんは頑張り屋さんなんだから」
社長__もとい伊沢さん、私みたいな下の人間のことなんて忙しくて大して見てないだろうと思っていたのに、ちゃんと気にかけて見てくれていらっしゃるんだ
「そういうことで、今日は成瀬ちゃん帰ること!」
「えでも今日大事なことがあるので…」
「体調の方が大事でしょ?」
「そのことなら俺と伊沢でどうにかするからさ」
「そうそう!困った時はお互い様!」
「無理してやるのは1番良くないから」
「元気になったら、その分巻き返してくれれば十分」
そう言って伊沢さんは私の頭を撫でた
「ありがとう、ございます」
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いろ(プロフ) - 続き!!!ありがとうございます!凄い楽しみにしてたので嬉しいです…!!! (2020年4月17日 11時) (レス) id: 5fbef9d1c0 (このIDを非表示/違反報告)
ay(プロフ) - まめさん» まめさんありがとうございます。完全に自己満のお話ですが、そう言ってもらえてとても嬉しく思います。君がいるだけで幸せだ はもう少し続きますのでお楽しみに。 (2020年4月4日 11時) (レス) id: bb41346c1e (このIDを非表示/違反報告)
まめ(プロフ) - いつも楽しみながら見させてもらっています!どのお話もすごく素敵なのですが、特に『叶わなくたって幸せだ』シリーズが大好きです!これからも頑張ってください。 (2020年4月4日 9時) (レス) id: 27f3e6d9c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ay | 作成日時:2020年3月21日 12時