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「阿部ちゃん」
ドアが開いて、そこには顔をひょっこりと覗かせる康二。
「あ……ごめん、また俺気づいてなかった？」
「ううん、ええんよ。元気になったみたいでよかったわ」
普段はそのままだけど考え事をしたくないからと、さらに没頭できるようにわざわざイヤホンで音を聞きながらプレイしていた。
一旦それを止めて起き上がれば「まだ寝とき！」とちょっと焦ったように言う。
うーん、やっぱめちゃくちゃ心配されてるな。
「康二？何やってんの」
そんな時に外から翔太の声が聞こえた。その声を聞いて康二はなぜかさらに焦ったような顔をしてバタン！と俺の部屋ドアを閉めた。
「……なんだ？」
思わず呟いてしまう。
何が起こったんだ。
不思議に思ってドアを開けようとすればちょうどそれが開いて。そこには思った通り康二と翔太。
「あぁ、阿部ちゃん。ごめんな」
「えっと…どしたの？」
「いや、何もないよ。俺飯食うてくるな」
何だか慌ただしく去って行った康二。翔太もまた何が起こったのか分からないというようにポカンとしている。
「……康二、どうしたんだろ」
「何してたの？」
「いや、ただ康二が俺の様子見にきてくれただけだと思うんだけど…」
やっぱり康二の様子がずっとおかしい。彼は何を隠しているんだろうか、何をもってこんなに俺を心配していたんだろうか。
「……なーんか、あいつって分かりやすいってか」
「まぁ、うん」
「よく分かんないけど何か隠してるよな」
「…翔太もそう思うんだったら……もう、そうだね」
「思うよ、あんな挙動不審になって」
何となく軽く誰かに言わないほうがいいとは思ってたんだけど、翔太もそう感じてしまったなら仕方がない。
「何かさ、最近ちょくちょく様子が変でさ」
「最近？なに、ずっとなの」
「まぁ…俺が熱出す前から」
「ふぅん、それとなく聞いてみるかぁ」
ちょっとめんどくさそうな感じを出しておいてきっと翔太は心配している。それもそうだ、隠し事なんて本人が辛いことの方が多いんだから。
「頼んでいい？」
「うん。あ、熱は？」
「完全に下がったよ、暇でゲームしてたくらい」
「そ、よかった」
康二のことを翔太に託し、俺は再びベッドに戻ってイヤホンをつける。
やはり病み上がりだからかちょっとぼーっとしてしまうことも多く。ただその中でもゲームの世界に入り込んでひたすらにコントローラーを動かしていた。
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ぽぷら(プロフ) - 美里さん» 美里様。お読みいただきありがとうございます！お返し遅れてすみません💦楽しんでいただけてるようでとっても嬉しいです。完結までよろしくお願いします(^^) (2023年3月31日 16時) (
レス) id: 0e689a64ff (このIDを非表示/違反報告)
ぽぷら(プロフ) - ayaさん» aya様。いつもありがとうございます！お返し遅れてすみません💦コメントしていただいた時よりだいぶお話が進んでますが楽しんでいただけてますでしょうか(^^)やっとこラストスパートですのでぜひ完結までよろしくお願いします！ (2023年3月31日 16時) (レス) id: 0e689a64ff (このIDを非表示/違反報告)
美里(プロフ) - 既にずっと面白いですが更に面白い展開になってきてわくわくそわそわです！いつも楽しく読ませていただいてます(^^)これからも応援してます！！ (2023年2月18日 22時) (レス) @page36 id: aee62fe4fc (このIDを非表示/違反報告)
aya(プロフ) - 今回のお話ものめり込んで読んでいます！1人ずつ仲間になっていく感じも大好きです！ヒヤヒヤドキドキのシーンでおあずけ〜(°▽°)みんなどうか無事でー！！ (2023年2月12日 19時) (レス) @page17 id: ff23500b61 (このIDを非表示/違反報告)
ぽぷら(プロフ) - 萌葱さん» 萌葱様。コメントありがとうございます！引き続きお付き合いいただければ幸いです(^^) (2023年2月12日 15時) (レス) id: 0e689a64ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽぷら
| 作成日時：2023年2月7日 21時
