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翔太が眼を瞑って集中しだした時、ふっかは腕を組んで「さすが今の若い子…」とラウールに感心しているようだった。やめてよ、まだまだ俺らだって若いんだから。
「……でも本当にラウールがいなかったら何も進展なかった」
「えへへ、お役に立てたのなら嬉しいです」
もう、いくらでも勉強付き合ってあげよう。
そう思いながらめめの方を見るとラウールの携帯をじっと見つめている。きっとめめ自身も知らない、裏に捕まる前の“向井康二”の姿。
「めめ、きっともうすぐ会えるよ」
「……こんな風に、笑うんだ」
画面の中の彼は笑っている。間違いなくイケメンで、でもその笑う姿はどこか可愛らしくて愛嬌の良さが伺える。彼は首からカメラを提げていてやっぱり写真を撮ることが好きなんだと。
「めめも…見てたんじゃないの？」
「…でも、やっぱりどこか苦しそうだったし…俺を励ますために無理に明るく取り繕ってたのはすぐに分かったから。なんか、こんな心から笑ってる顔なんて見たことない」
その悔しそうな声に俺も何も言えなくて。少しして携帯をラウールに返しためめはどこか一点を見つめてまた苦しそうに俯いた。
「……めめの、お友達？」
「うん」
「めめの大事な人なら、僕も会ってみたいな」
携帯を受け取ったラウールがそんな言葉をかける。
「翔太、どう？」
「ん…なんか、多分普通に街中歩いてんだけどさ」
「え、そうなの？」
「明らかに目が死んでる、訳アリだな」
翔太がふぅと息を吐いて目を開ける。視えた場所は翔太自身がもう何処か分かったみたいで自分の携帯でマップを表示して見せてくれた。
「この辺歩いてた」
「えぇ、本当に街中だね。一人でいた？」
「うん」
めめと舘さんみたいに誰かに買われてるパターンなのだろうか。翔太曰く、黒いパーカーに黒いパンツ、そしてマスクという格好をしていて推測だけどなるべく目立たないようにしているんじゃないかと。
「できる限り視とくよ、住んでるとことか留まってる場所分かった方がいいでしょ」
「うん、でも無理しないでね」
毎回ほとんどの事件で視てくれていて翔太には頭が上がらない。一度辛そうにしているのを見ているからか目を瞑っている翔太が気になってしまうのだけど、このくらいなら大丈夫だと笑われてしまったのでラウールのレポートを見て待つことにした。
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ぽぷら(プロフ) - 美里さん» 美里様。お読みいただきありがとうございます！お返し遅れてすみません💦楽しんでいただけてるようでとっても嬉しいです。完結までよろしくお願いします(^^) (2023年3月31日 16時) (
レス) id: 0e689a64ff (このIDを非表示/違反報告)
ぽぷら(プロフ) - ayaさん» aya様。いつもありがとうございます！お返し遅れてすみません💦コメントしていただいた時よりだいぶお話が進んでますが楽しんでいただけてますでしょうか(^^)やっとこラストスパートですのでぜひ完結までよろしくお願いします！ (2023年3月31日 16時) (レス) id: 0e689a64ff (このIDを非表示/違反報告)
美里(プロフ) - 既にずっと面白いですが更に面白い展開になってきてわくわくそわそわです！いつも楽しく読ませていただいてます(^^)これからも応援してます！！ (2023年2月18日 22時) (レス) @page36 id: aee62fe4fc (このIDを非表示/違反報告)
aya(プロフ) - 今回のお話ものめり込んで読んでいます！1人ずつ仲間になっていく感じも大好きです！ヒヤヒヤドキドキのシーンでおあずけ〜(°▽°)みんなどうか無事でー！！ (2023年2月12日 19時) (レス) @page17 id: ff23500b61 (このIDを非表示/違反報告)
ぽぷら(プロフ) - 萌葱さん» 萌葱様。コメントありがとうございます！引き続きお付き合いいただければ幸いです(^^) (2023年2月12日 15時) (レス) id: 0e689a64ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽぷら
| 作成日時：2023年2月7日 21時
