目黒くんとアルバイト ページ16
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『Aちゃん本当ありがとね〜！いいの？クリスマスなのに』
「全然大丈夫です、むしろ稼ぎ時ですよ」
街はキラキラピカピカしてて。足並み軽く浮かれてる人たちをかき分けて出勤して来た私。
一応シフトを出す時はお休みにしてたんだけど。特に予定も入らずだったので店長からのヘルプを快諾した。
私と同じ学生の子なんかはみんな休み希望。そりゃそうだよね、友達なり彼氏なりと過ごすわ。
「いらっしゃいませー」
夕方になって店も少しずつ人が入って来たものの、居酒屋でクリスマスを過ごす人はあまりいないようでいつもよりは客足が少なめ。
忙しくもなく特別暇でもなく。
バイトでさえこんなにボケーっとしてるんだもん。家で1人でいたらきっとずっとゴロゴロして携帯でもいじってるだろう。
「おはようございまーす。あ、Aちゃんおはよ」
「え、目黒くん？何でいるの？」
「いや、シフト入ってるから。笑」
何言ってんのと言わんばかりにサロンエプロンを腰に巻く。そしていつ見てもツヤツヤなテクノカットの髪を後ろにかきあげてバンダナを。
「今日クリスマスだよ？」
「あ、メリクリ」
「いやうんそうなんだけど。バイトなんて入れていいの？」
さっき店長に聞かれたようなことを目黒くんに聞く。こんなルックスがいい高身長イケメンがクリスマスに予定が無いわけない。
「それはお互い様じゃない？」
「え？」
「Aちゃんだって、予定は？」
「……無いからここにいるんじゃん」
「ほら、そういうこと。笑」
爽やかに笑ってバンダナをキュッと締めた目黒くん。アルバイトの中でも女の子たちがいつもキャッキャするような、そんな存在なのに。
「休みにはしてたけど。予定入らなかったからさ」
「あぁ、店長から電話きて？」
「うん」
「そっか」
そして目黒くんは店内を見渡す。そして一息つくとこちらを見てちょっとだけ笑みをこぼした。
「他は？」
「後はキッチンの人だけ…もし混んだら呼んでって店長が」
耳元のインカムをトントンと叩いた。正直呼ぶことはなさそうなんだけど。
「そっか、ラッキー」
「何が？」
「いいクリスマス過ごせそうだわ」
彼はニッと笑ってちょうど呼び出しがあったテーブルへ向かう。何だろうと思いつつ、自分も新しく入ってきたお客さんの対応へと向かっていった。
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ぽぷら(プロフ) - なおさん» コメントありがとうございます！かなりお返しが遅れてしまってすみません💦楽しんでいただけたようで嬉しいです(^^)こちらこそありがとうございました！ (7月14日 1時) (
レス) id: 0e689a64ff (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - ラウ担です。ラウちゃんがほんとにラウちゃんらしくて、ずっとラウちゃんの声が脳内再生されていて幸せでした！素敵なお話をありがとうございます！ (5月6日 22時) (レス) id: 61924ce533 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽぷら
| 作成日時：2021年11月30日 23時
