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(でも誰一人として拒絶なんかしなかったし、思ったより反応が薄いの。ちょっとはびっくりしてたけど、へぇそうなんだ、みたいな。佐久間なんか、すげー！かっこいいー！とかね？それは意味分かんなかったけど。笑)
阿部さんがまた佐久間さんを見て困ったように笑う。
でもこの人なら言いそうだなと思ってしまう。妙に納得してしまった私も私だ。隣の本人は私が急に自分の方を向くからかその度にニコッと笑いかけるのだ。
(気がついたらもうこの人たちといるのが自然になっててさ。心読めるからって拒絶も、特別扱いも何もしない。能力なんてものの存在じゃなくてちゃんと俺の事を見てくれた。仲良くしてくれた。だから今俺はここにいるんだよ)
阿部さんは優しい瞳でまた真っ直ぐ私の目を見る。
(確かに俺は心が読めるからって、俺と同じ人がいるって思ってAちゃんを半ば強引にここに入れたのかも知れない。でもね、それはただのきっかけに過ぎなくて。
こうやって俺がみんなを受け入れてくれたみたいに、Aちゃんを受け入れて居心地のいい場所を作ってあげたいなって素直に思ったからなんだよ。多分、みんなもそれを汲み取ってくれたからいいよって言ってくれたんだと思う)
能力を買われただけだと思ってた。
まぁ、それだけでも十分ありがたいことなのだけど。
(同情だと思われるよね、でも同情できるのって俺しかいないと思うんだ。だからさ、余計なお世話させてくれない？俺らと仲良くしようよ)
(余計だなんて…)
(社員とかじゃなくて仲間？友達？そんな感じでいいからさ、気楽に接して欲しいな)
そこまで心で言った阿部さんは背もたれに寄りかかってお茶を飲んだ。それに気づいた佐久間さんが終わったー？と声をかけると、お喋り権佐久間に渡すよなんて言って笑う。
「阿部ちゃんなんて言ってた？」
「…佐久間さんが好きって」
「もー、ラブコールは直接しか受け付けないよ？」
「つまり秘密って事だよ！笑」
「俺もAちゃんと秘密のおしゃべりしたいー交換日記とかするー？」
一昔前の女子中学生か。
何故か込み上げてきた眼の奥の何かを抑えようと、心の中で無理やり突っ込んだら阿部さんが軽く吹き出した。聞かれてたらしい。
「…LINEでいいじゃないですか」
「はは、確かにー」
この温かさに私も触れていいのかな。
そう思ってしまった私はよろしくお願いしますの意を込めて皆さんが残してくれていたピザを頬張った。
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ぽぷら(プロフ) - onceさん» お読みいただき、そして温かい応援のメッセージありがとうございます(^^)頑張ります！ (2021年8月2日 15時) (
レス) id: 0e689a64ff (このIDを非表示/違反報告)
once - すごく面白いです！これからも頑張ってください！ (2021年7月31日 14時) (レス) id: d9ffc008c9 (このIDを非表示/違反報告)
ぽぷら(プロフ) - はちの玉雪さん» ただいま帰りました！！笑 いやーお待たせいたしました。7人の探偵さん達をどうぞよろしくお願いします。笑 (2021年7月23日 13時) (レス) id: 0e689a64ff (このIDを非表示/違反報告)
ぽぷら(プロフ) - みーさん» お読みいただきありがとうございます！！さぁ、それが今後どうなっていくのか…笑 私もどうなるのか分かりません！笑 (2021年7月23日 13時) (レス) id: 0e689a64ff (このIDを非表示/違反報告)
はちの玉雪(プロフ) - おかえりなさいませ、「キミを持っている」の心境でお待ちしておりました(笑) これからの展開を、楽しみにしております。 (2021年7月22日 20時) (レス) id: ef0b5894b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽぷら
| 作成日時：2021年7月13日 22時
