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48 核心に迫ろうか ページ49

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「……何、沖田君。 それ狙ってんの? 」



「以上」の部分をやけに強調してきたこの男……どうも挑発的に聞こえてならなかった。
いい年してこんな男の挑発に乗りたくはないが、このままサラリと流してしまうのもなんとなく嫌だった。


だから俺は、



「煽るなら正面から来てもらいたいねェ……」



この上なく大人げないと分かっている……がしかし、相手はただの従順無垢な子供ではない。
目の前にいるのは、大人のからかい方をよくご存知の末恐ろしい男である。
煽られたら煽り返すくらいが丁度いい。



「別に煽ってるつもりは無かったんですがねェ……ただ」



飄々とした面で俺を見ると、奴は微かに口角を上げ、



「先に手ぇ出されてても不思議じゃあないって……それだけでさァ」



「……んっとに口が達者な野郎だな」



「そりゃどーも」



ここまで来るとあからさま……この男、俺を煽って楽しんでやがる。
とても年下とは思えない余裕っぷりだ。


思わずため息が出てしまった俺に、沖田君は少々申し訳なさそうに言う。



「……すいやせん、少し聞いてみたかっただけですよ」



「……何をだよ?」



「惚れた女が他の男に手出しされてなんとも思わないようじゃあ、困るんで」



「あぁ……ん?」



今何かさらりととんでもないことを言われた気がするんだが。
身に覚えのない単語が、聞こえた気がするんだが。
___...惚れた女ってなんだオイ。


すると、客人が「なるほど」と納得したように声を漏らした。
そして謎の微笑みを浮かべると、



「そういうことでしたか……ですが心配せずとも、僕と彼女は男女の仲ではありませんよ」



「いやちょっと待て!!! 心配ってなんだ!!! なんでそんな温かい目で見てくんだ!!!」



思わず勢いでツッコんでしまう俺。
ちょいちょい入っててくる意味深な言葉に、戸惑いは増すばかりであった。



「なんだその思春期の息子が家に彼女連れてきた時の母親みたいな眼差しィ!!!」



言いたいことがまんま叫びになり始める俺。
しかし男は再び微笑み、何も言わなかった。

【続編】→←47 なんとも言えない空気の中で


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スージー・ズー - すみません!間違えました!銀ちゃんサイコー!って書こうとしたんですけど…笑 (2017年8月10日 21時) (レス) id: 277f6daa72 (このIDを非表示/違反報告)
スージー・ズー - んサイコー! (2017年8月10日 21時) (レス) id: 277f6daa72 (このIDを非表示/違反報告)
きょう - めっちゃ面白いです!!!銀ちゃんかわいい(((o(*゚▽゚*)o))) (2017年5月18日 21時) (レス) id: 667d20a7e0 (このIDを非表示/違反報告)
気空(プロフ) - 漆黒のラーメンさん» ありがとうございます!! 頑張りますね( ´-` )*゚ (2017年4月1日 12時) (レス) id: f4d2ff8c45 (このIDを非表示/違反報告)
漆黒のラーメン - クッソおもしろいです!!!!! 頑張ってください!(*´∀`) (2017年3月31日 19時) (レス) id: dd18b39158 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:気空 | 作成日時:2017年3月20日 18時

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