25 早とちりは厳禁 ページ26
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『…あれ。 今、音が……』
「Aさーん、それ……ホンモノ」
『……え、』
旦那は何故かこちらから目を逸らし、言いにくそうに「ホンモノ」と告げた。
呆気にとられながら後ろの廊下に佇む沖田君似の幽霊をよく見つめると、それにはちゃんと足もあり、体も透けていなかった。
じゃあ、旦那の言う「ホンモノ」とは…。
『お、沖田君……はは、急に来たからびっくりしたよ……』
「……」
一言も発さず、ただひたすら俯いたまま黙り込む。
これでもかと言うほどの、怒りのオーラに身を包みながら。
いくら年下とはいえ、一番怒らせてはいけない人を怒らせてしまった。
その事実に、途端に血の気が引いていく。
まぁあれだけ手加減無しのフルパワーのキック喰らって怒らない方が逆におかしいのだが。
「…ちょ、沖田君？
悪いの全部コイツだからね？
俺に非は全くないからね！？」
『おい！！ 何自分だけ逃げようとしてんだ卑怯者め！！！』
なんということだ、年下の前で大人二人が見事醜態を晒している。
完全に私と旦那は悪いお手本、こうなってはいけない大人トップ3に入る人材なのだろう。
そんな私達を見て怒りも失せたのか、
沖田君は呆れたようにため息をついた。
「……別にそこまで怒ってやせんよ。
腹立ったのは事実ですけど」
いつもと変わらぬトーンと話し方。
よかった、そんなに怒ってなかった…。
一安心したところで、旦那に「二度とこういう事が無いように金輪際冗談は禁止で」と耳打ちした。
すると旦那は「意味分かんねぇ事言うな、大体あのタイミングで登場してきた沖田君が悪いだろ」と、今一番触れてはいけない人に罪を擦り付けた。
いつなん時も最低極まりない、つくづくクズな旦那であった。
『まぁそういう旦那はさておき……沖田君よ』
「ねぇ、そういう旦那って何？ ひょっとしてそれ馬鹿にしてんの！？ 俺の事クズとか思っちゃってんの！？」
『旦那うるさいです、しばらく黙っといてください』
騒ぎ出した旦那を部屋の隅へと追いやり、沖田君の方に視線を向ける。
さっきから部屋の入り口に立ちっぱなしの彼をとりあえず部屋に上げ、それから話を聞くことに。
26 設定がなんだってんだこの野郎→←24 からかうのも程々に
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スージー・ズー - すみません！間違えました！銀ちゃんサイコー！って書こうとしたんですけど…笑 (2017年8月10日 21時) (
レス) id: 277f6daa72 (このIDを非表示/違反報告)
スージー・ズー - んサイコー！ (2017年8月10日 21時) (レス) id: 277f6daa72 (このIDを非表示/違反報告)
きょう - めっちゃ面白いです！！！銀ちゃんかわいい(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) (2017年5月18日 21時) (レス) id: 667d20a7e0 (このIDを非表示/違反報告)
気空(プロフ) - 漆黒のラーメンさん» ありがとうございます!! 頑張りますね( ´-` )*ﾟ (2017年4月1日 12時) (レス) id: f4d2ff8c45 (このIDを非表示/違反報告)
漆黒のラーメン - クッソおもしろいです!!!!! 頑張ってください！(*´∀｀) (2017年3月31日 19時) (レス) id: dd18b39158 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：気空
| 作成日時：2017年3月20日 18時
