【銀魂】今日も傘屋は騒がしい【坂田銀時】

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「...旦那、姉貴って毎日こんな生活してんですか」





世にも奇妙な物を見たかのような顔で俺に尋ねる沖田君。


普通の人間の女がこの食欲っぷりとは、たまげたもんだ。






「さぁな...でも体重減ってないのは事実だろ」





「てか前から思ってやしたけど、実際姉貴の体重ってどうなんです？」





「そうだなぁ。
前担いだ時、見た目の割には結構重かったら、着痩せ系かと...」





『あらぁ、誰が着痩系ですって？』





…あれ、なんか怒ってる気がするのは俺だけ？





「……すいやせん俺用事思い出したんでお先に」





「……俺もそういや急用あったんだった」






あははは、と2人揃って頭を掻き苦笑いする。
芝居が古典的すぎるだろオイ、昭和の漫才じゃねぇんだよとツッコミつつ、さり気なく後ろに下がる。





『お客様、まだ料理が残っております。
お残しはいけませんよ、ほら口を開けて』





「よし、今のうちに戸口へレッツゴ...」





『豚丼スパーキングじゃァァァァァァァァァ！！！！』





威勢の良すぎる掛け声と共に、こちらに向かってまさかの豚丼をスパーキング。
無論、凄まじい速さで迫り来るそれを避け切れるはずも無く。






「「あﾞァァァァァァァァ！！！！！」」





味もクソもない豚肉達が俺達の喉に見事さよならホームラン。


当然俺達の喉もさよならしたのであった。

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