無自覚イケメンは救済する【東リベ】

４話 ページ5

.





「あんたも不良なんですか？どこのチーム！？」



『え、いや…不良じゃねぇよ。チームにも入ってねぇ』



「ふーん、勿体ねぇの」





目をキラキラ輝かせる場地くんとは反対に、一虎くんは警戒を醸し出した状態で俺を見る。


どうしていいか分からず微笑めば、ぱっと顔を逸らされた。割と心にきて泣きそうになった、その反応はやめてくれ。





「場地、早く行かねぇと集会遅れんぞ」



『集会？』



「はい。俺らで作った東卍っていう會なんですけど…ちょっと着いてきてくれませんか？」





言われるがままついて来てしまった武蔵神社。まだ結成されたばかりだからか、人数は創設メンバーしかいなかった。



俺を見るなり、誰だと言わんばかりの顔をされた。マイキーは実際口に出したが。





『邪魔して悪ィ、俺は宮野A。こいつに連れて来られてな』



「絡んできた奴を踏み潰したんだよ！後ろからこうガッと！」





踏み潰してはない筈だが。場地くんの言葉によって俺は微妙な顔をされた。



だが、その中で一人表情をぴくりとも変えないやつがいた。


マイキーはゆっくりと俺に近づき、にっこり笑った。





「A…今日から俺のダチな！」



『え、ダチ？』



「おいマイキー！年上には敬語使えつってんだろうが！すいません、Aさん」





ドラケンはマイキーの代わりに頭を下げた。何だよ、と唇を突き出す。いや、突然乱入した俺にしか否がないから良いのだが

５話→←３話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す