「あの男には気を付けて」 (ページ17)

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ナナ？ジェミンくん？ページ17

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ヘチャン「わあ〜！！！！！！！！！」

お化けが出てくる度に聞いたこともないような甲高い声で叫びまくってるヘチャンくん

ふざけてるんだろうけど私には暗い部屋に突然出てくるお化けに。低い音が鳴るBGM

ほぼ限界で。

無意識に腕を強く握っていたらしいそれに気付いたのは

ジェミン「……A大丈夫？ちょっと止まる？」

ジェミンくんだった

「…ううん、止まる方が怖いから早く抜け出したい、」

ジェミン「分かった。じゃあ耳を塞いで目を瞑ってて。ナナがいるからね」

「ん、」

絡まった腕がまたきつく閉まって、出口に出るまでジェミンくんもヘチャンくんもずっと私のペースに合わせてくれていた

泣きながら出てくる私を先にいた4人はびっくりした顔をして慰めてくれた。ユナはヘチャンくんが泣かせたと勘違いしてボコボコしてたけど

メイクを直して御手洗を出ると、ジェミンくんがまっててくれて。

ジェミン「はい水飲んで。」

「あ、ありがとう」

ジェミン「…怖かった？」

「うん、初めてだったから。お化け屋敷」

ジェミン「初めてだったの？！」

「うん、だからごめんね。ジェミンくんにもヘチャンくんにも迷惑かけちゃって、」

ジェミン「迷惑じゃないよ～」

「…ありがとう」

ジェミン「初めてだったんだね～可愛いね～」

「…ヘチャンくんの前ではあんな感じなんだね」

ジェミン「え？」

「私と違う接し方だから。」

初めてあまあまじゃないジェミンくんをみた。ヘチャンくんに対して低い声で「は？」っていったりたまに舌打ちしてたり。私の知らないジェミンくんがいた

ジェミン「ナナだからだよ」

「？」

ジェミン「Aの前では、ナナ。ヘチャンの前ではジェミン」

「ふーん？じゃあ'' ナナちゃん ''って呼ぼうかな」

ジェミン「いいよ？呼んでみて」

「ナナちゃん」

ジェミン「アイゴ～♡♡可愛いね～♡ナナはジェミンでもナナちゃんでも嬉しいからね～」

私の顔を両手で挟みながらそう呟くジェミンくんを、すれ違う人が白い目で見ててもこの人はお構いなし。どう見えてんのかな？バカップル？わかんないけど

「…でも、私の前でもたまには'' ジェミンくん ''が見て見たい」

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