恋の魔法 sgi×ymmt ページ44
.
sgiside
俺は魔法を使うことができる。
もちろんここは普通の人間界。
でも俺も魔法界から来たわけではない。
じゃあなんで魔法を使えるのか。
それは…分からん。医者に聞いても先天性ですね、としか言ってくれなかったし。
だから小さい頃は魔法のせいでずっといじめられてきた。
でも、今はみんな受け入れてくれている。
みんな優しい。
特に、山本は俺の魔法をすごいすごい と目を輝かせながら言ってくれる。
ほら、今日も…。
"須貝さん！！今日も魔法見せてください！！"
「いいよ。今日はどんな魔法がいい？」
"んー…。"
山本は ん"ー と唸りながら考える。
別に魔法は一日一個しか使えない訳じゃないからそんな悩まなくてもいいのに…。
2分くらい唸り続けていた山本はハッとして顔をあげる。
"じゃあ、今日は星を見せてください！"
「いいよ。」
呪文を唱えるとキラキラと小さな星が輝いた。
"お、おおおおおお！！！"
"須貝さん、ありがとうございました！では、明日も魔法楽しみにしてますね！"
山本はニカッと笑って仕事に戻った。
だから、1日1回しか魔法は使えないっていうルールは無いって。
でも、山本には1日1魔法というルールを作ってるのかな。
パソコンに向かう山本は嬉しそうに微笑んでいる。その笑顔のおかげで俺も毎日頑張れるんだよ。
さあ、俺も仕事頑張りますか。
⁑ next day ⁑
おはようございます、と言いオフィスに入る。
俺に気づいた山本さんはトテトテと俺のところに来て
"魔法見せてください！！"
と言う。
心做しか顔が赤い。
「どんな魔法がいい？」
そう聞くと山本は顔を真っ赤にさせる。
やっぱり気のせいではなかった。
"えっと…あの…、須貝さん自身に魔法をかけることって可能…ですか？"
やったことはないけど…
「できる…と思うよ？」
すると、山本は微笑んで
"分かりました。それじゃあ…。"
"須貝さん自身に僕を好きになる魔法をかけてください。"
「…え？」
"僕、須貝さんのこと好きです。もちろん恋愛感情的な意味で。だからお願いしました。"
"駄目ですか？"
そんな上目遣いされたら誰だって No とは言えないだろう。
「…えーっと。山本、その必要はないよ？」
"え…？どうしてですか？"
「だって俺も山本の事好きだもん。」
"そんなんずるいですよ…。"
俺も山本も顔を真っ赤にさせて俯いた。
どうやら自分で魔法をかけなくとも俺は恋の魔法がかけられていたみたいだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 93人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
mer(プロフ) - おとーふさん» おとーふさんリクエスト本当にありがとうございます！面白いですか？！そう言ってもらえて嬉しいです！リクエスト承らせて頂きました！rですね。ちょっと頑張らせていただきます…！バレンタインに間に合うように頑張ります。それでは又のリクエストお待ちしてます！ (2020年2月13日 7時) (
レス) id: a041807c19 (このIDを非表示/違反報告)
おとーふ(プロフ) - こんにちは！読ませてもらっています！すごく面白いのでこれからも頑張ってください。リクエスト失礼します。kwkm×ymmtで、ymmtさんがチョコを渡すシーンをお願いしたいです！あ…rでも大丈夫でしょうか…？よろしくお願いします。。 (2020年2月13日 7時) (レス) id: 8a65243c48 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：mer | 作成日時：2020年2月6日 19時
