私、海軍に入ります【ONE PIECE】 (ページ6)

今日:6 hit、昨日:18 hit、合計:107,792 hit

第4話ページ6

貴方サイド

「ダリア様！どうしてお食べにならなかったのですか？」

役人さんが全く手をつけられていない夕食を見て、信じられないと声を上げた。

『お腹が空いていなかったもので…』

嘘だ。すごーくお腹が空いている。

いつお腹が鳴ってもおかしくない。

「そうですか…？朝ご飯もこちらに置いておきますので」

『……ありがとうございます』

役人さんは私の夕食が乗ったプレートを持って退出した。

戻ってくる様子はない。

やっぱり……今日も魚人さんのご飯は…ない、か。

『…魚人さん、朝ご飯食べませんか？』

私はご飯が乗ったお皿を魚人さんの方に滑らせた。

『置いとくので食べてくださいね』

魚人さんは見向きもしない。

私は残った朝食を見た。

魚やフルーツなど、どれも美味しそうだ。

『……魚人さんが食べないというなら、私も食べませんから』

魚人さんもきっとお腹が空いてるのに我慢しているはずだから。

＊＊＊

「ダリア様、朝ご飯もお食べにならなかったのですね」

『牢屋の中だと動けないので、お腹が空かないんですよ』

とうとう一周回って、お腹がすく感覚がなくなってきた…。

初めての感覚だ。

「昼食は必ず召し上がってください」

そう言われて、朝食も夕食と同様に手付かずのまま下げられた。

『……わかりました』

魚人さんが食べたらだけどね。

そして、何も食べずに二日たった。

『はぁはぁ……』

流石に意識がもうろうとしてきたみたいだ…。

前に本で読んだことがある。

人間は数日間何も食べないと死ぬんだって。

じゃあ、私もそろそろ死ぬのかな…。

でも、天竜人として一生を終えるよりはここで死んだ方がマシかもしれない……。

私の人生っていったいなんだったんだろ……

何にも怯えず、自由に生きたかったなぁ…

そんなことを考えていると瞼が重くなり、そのまま意識を手放した。