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ぼんやりとする視界の中、頭の痛さをどうにかしたくて私は起き上がることが出来なかった。
床についてるであろう頬が冷たかった。目をぱちくりと瞬きを繰り返し無事に視界がちゃんと広がるようになった。のだが、自分が今いるであろう場所は自宅でもなんでもなかった。ここは一体…？
私が状況をつかめずにその場で固まっていると、目の前にとある人物が視界に映ってくるのが分かった。この人は誰？誰がいるの？
「…あ、起きた？」
『え…』
この声はなんとなくだけど聞き覚えがあった。確かこの声は…と思って、私はその人物を見つめてみると正体がすぐにわかった。
『えっと、黛くんだっけ』
「え」
『え？』
あれ、違ってたか？と思い少し不安になるがその必要はなかったらしい。
「今、俺の名前…呼んだよね」
『呼んだよ』
そう答えれば黛君はなぜか胸を抑え始めた。あれ、胸を押さえているのってなんか今日見たような気が…と思っているとふと私はさっきまでの出来事を思い出した。
『…私、さっきまで学校にいたはずなのになんで…？三枝くんと話してて、それで、』
突如頭の痛みが激しさを増した。痛い、と思って右手で自分の頭を押さえようとした、押さえようとしたのだが。
かしゃん、と金具のような音が響いた。私は何が起きたのかよくわからなくて、自分の手を見てみることにしたのだがなんとそこには鎖のようなものが側にあった。
『何、これ…手枷？』
なおさら状況がよくわからなくなった。
私はさっきまでずっと学校にいて飛び降りようとして、そこを三枝君が止めてきて、適当に会話を済ませていたら急に眠りについてしまって、そして今起きたら全く見知らぬ場所にいて隣のクラスの黛くんが目の前にいる。
『ま、黛…くん、これなに？』
「…ああ、それ？Aが逃げたりしないように、って思って。A多分こうでもしないと逃げちゃうでしょ。だから」
何を言っているのか理解ができなかった。黛くんは一体何を言っているんだ？私が逃げないようにって、どういうこと？私は頭を悩ませて少し黙り込んでしまった。
これって、もしかして。
「あ！！もしかしてAちゃん起きた？」
「明那、」
『…三枝く、』
いきなりのことで私はもう体も心も疲れていたのかもしれない。もはや声が出なかった。でももはや目の前の状況を把握することは疲れている私でも可能だったらしい。
拉致されたんだ。私。
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ふゆき(プロフ) - にゃーちゃんさん» っ！？！？有り難き御言葉です……！！ありがとうございます！！頑張ります〜〜！ (2023年2月24日 1時) (
レス) id: c0963f493a (このIDを非表示/違反報告)
にゃーちゃん - わぁお…好きです(急な告白)ほんっつっっっっっっっっとにめちゃくちゃ好みです！！！更新楽しみにしてます！頑張って下さい！(〃>ω<〃)ゞ (2022年11月26日 19時) (レス) @page11 id: fd6863f2a6 (このIDを非表示/違反報告)
ふゆき(プロフ) - 翠さん» マジですかめっちゃ嬉しいです、、！！更新頑張っていきますのでお楽しみに！！ (2022年11月13日 1時) (レス) id: c0963f493a (このIDを非表示/違反報告)
翠(プロフ) - めっちゃ好きです刺さりました、、、更新気長に待ってます！！！ (2022年11月9日 12時) (レス) @page10 id: 375689edf5 (このIDを非表示/違反報告)
ふゆき(プロフ) - 琥珀さん» そう言って頂き光栄です…！！正座待機して気長に待っててください！更新頑張ります！！ (2022年9月26日 14時) (レス) id: c0963f493a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふゆき | 作成日時：2022年9月22日 19時
