#3 ページ5
side akn ,
____
__
さすがに言葉を失った俺達は何故未だにAちゃんが学校にいるのか、ということに頭を働かせていた。
「Aちゃんの今日の予定、この時間帯は何かあった?」
「ううん、ないはずだよ。今日の予定は学校が終わったらそのまま家に帰るってちゃんと記憶してるし」
まゆの言葉を聞いてもっと頭を悩ませた
Aちゃんの一日の予定を全て把握しいつもメモ帳に書いているまゆがそういうのなら本来今日はAちゃんは既に家にいたのだろう。
「忘れ物とか有り得るんやない?Aちゃんが何か教室に忘れたとか」
「でもふわっちのスマホ見てみなよ、地味に教室とは場所ズレてない?」
「確かに、位置的には中央ら辺だけど…思い当たる場所って言ったら何処だろ」
「えーーー、屋上」
ふわっちが屋上、と答えるなり俺は居ても立ってもいられなくなりすぐさま学校の方へ走り出した。
俺の予感は如何やら当たっていたらしく、屋上の扉をバンっと勢いよく開ければそこには今までずっと追ってきた彼女の姿が。
しかしもう彼女は既に飛び降りようとしていたらしく、俺は一瞬焦りながらも叫ぶしかなかった
「ちょっっっと待って!!!!」
初めて
初めて彼女に声をかけた。
正直緊張と嬉しさ、中には興奮…といったように色々な感情が沸いてきてついついドギマギしてしまう。しかし初めての会話がこんなものになるだなんて俺だって信じられなかった。
『、何しに来たの?』
彼女は今自分に向かって声をかけてきた
そう、今まさしく他の誰でもない俺に声をかけている。正直幸せでどうにかなりそうだった。今なら死んでもいい気がした。でも今はそんなこと考えてる場合じゃない。
「いや、その…一回落ち着かない?」
吃った。
いや、吃るに決まってる。
好きな子相手に話をするだなんて以ての外。相手は好き、だなんて言葉なんかでは抑えきれない程のクソデカ感情を抱いている人だ。
『…私はもう疲れたの、止めても意味ないよ』
俺にそう告げるAちゃんは此方を睨んで来るかの様にみて来る。多分俺が離れていくというのを予想してやって来たことなんだろうけど正直全く意味はない。もはやその眼差しすら愛おしかった。
そんなことを考えながらもどうにか俺は声をかけると、一回だけね。と言って此方側へ来てくれた。可愛い。でも絶対にGPSを付けている、ということを知られる訳には行かなかった。
570人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ふゆき(プロフ) - にゃーちゃんさん» っ!?!?有り難き御言葉です……!!ありがとうございます!!頑張ります〜〜! (2023年2月24日 1時) (レス) id: c0963f493a (このIDを非表示/違反報告)
にゃーちゃん - わぁお…好きです(急な告白)ほんっつっっっっっっっっとにめちゃくちゃ好みです!!!更新楽しみにしてます!頑張って下さい!(〃>ω<〃)ゞ (2022年11月26日 19時) (レス) @page11 id: fd6863f2a6 (このIDを非表示/違反報告)
ふゆき(プロフ) - 翠さん» マジですかめっちゃ嬉しいです、、!!更新頑張っていきますのでお楽しみに!! (2022年11月13日 1時) (レス) id: c0963f493a (このIDを非表示/違反報告)
翠(プロフ) - めっちゃ好きです刺さりました、、、更新気長に待ってます!!! (2022年11月9日 12時) (レス) @page10 id: 375689edf5 (このIDを非表示/違反報告)
ふゆき(プロフ) - 琥珀さん» そう言って頂き光栄です…!!正座待機して気長に待っててください!更新頑張ります!! (2022年9月26日 14時) (レス) id: c0963f493a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ふゆき | 作成日時:2022年9月22日 19時