狗巻くんが大好きな女の子のお話 (ページ40)

今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:516,963 hit

39 ページ40

パンダ「真希にあとは頼んだって言われたけど、どこまで話した？」

『え、いや…どこまでって言われても。
このままでいいのかー的な感じ？』

パンダ「それで？Aは、なんて答えたんだ？」

『……うんって答えた』

パンダ「本心じゃないのに？」

『……………………分かってんなら、聞かないでよ』

はぁ、とパンダはため息を付いた。

パンダ「なんで、それを棘に言わないんだよ～」

『言ったら困らせるから…』

パンダ「困らせてなんぼだろ。
お前ら付き合ってんだし、迷惑もかけまくっていいしな」

かけまくるのは、よくないと思うけど…

パンダ「……棘に、ちゃんと言いに行くぞ」

『え…？』

パンダ「今日のために買った服に着替え来い。
……棘のところに向かうぞ」

『は………！？向かうって何、え？』

パンダ「20分で戻ってこい。
それまでに戻らなかったら1ヶ月間、俺と真希のパシリな」

『え！？ちょ、』

背中をグイグイ押される
……マジで、どう言うこと！？いいにいくってなに！お見合いしてる2人の間に入れって！？いや、普通にむりだろ！！

パンダ「ほらほら～」

……これ辞めてくれる気はなさそうだな。

仕方なく自分の部屋に行くと、中に野薔薇がいた。

『え、なんで野薔薇が…？』

釘崎「真希さんに、Aさんを可愛くしてやれって言われたので！
お見合い中の、狗巻先輩に会いにいくんですよね？私に任せてください！何処の馬の骨か分からない女に取られたくないでしょう？」

『野薔薇……』

任せて！と腕まくりをした(ないけど)

どうやら、髪型を可愛くしてくれるみたいだ。後、メイクも。

まぁ、その前に服着替えないとだから、ぱぱっと着替える。
狗巻くんのために買った、可愛くて、綺麗な洋服。

野薔薇「やっぱり似合ってますよ！Aさん！
でも、今からも～っと可愛くなりますからね！待っててください！」

……いつの間、こんなことになってたんだろう、
なんで、野薔薇にまで話が渡ってるのだろうか？

『……』

鏡がないからまだどんな感じかわからないけど、必死にやってる野薔薇を姿を見ると、きっと綺麗にちゃんとしてくれてるんだろうなぁ、と思った