狗巻くんが大好きな女の子のお話 (ページ16)

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あれから何日経ったっけ？んー、そんなに経ってないか。3日くらいか。
ごじょせんが、2日間の休みをくれたんだよね。

そのうち1日は、1人で外に出かけた。本とか服とか買ったり、オシャレなお店を探したりした。いい感じのお店があったから今度、野薔薇と一緒に行こう。

2日目は、買った本を読みながら前に買ったお菓子を食べていた。あと映画も1本見た。悠仁がクソつまんねーから！と言って勧めてきたやつ。もう名前も忘れちゃったわ。

まぁ、勿論この2日間誰とも会っていない。
広い敷地だし在学してる生徒も少ないから、自分の部屋から門まで、誰かとすれ違うことはあまりない。
多分、教室とか訓練してるところに行くとみんな居ると思うけど。

……とまぁこんな感じで、みんなに会うのは久しぶりだけど、狗巻くんに会うのは少し気まずい。

いつもなら、狗巻くんに会いたくてすぐにでも行くが、今日はギリギリに行きたくて自動販売機の前でウロウロしてた。
部屋の中にいればいいものの…間違って、ついつい、いつもの時間に出てしまった。ついでに飲み物も買っておこう。という、いつもの癖で自動販売機に来た時に、ギリギリに行くことを思い出したのだ。

『あー……ほんとバカ』

ここにいた方が、狗巻くんに会う確率高いじゃん。
狗巻くん以外にも、誰かにい会いそうだし。

｢あっれー、A先輩じゃん！｣

ほらね。

『おはよー、悠仁。飲み物買いに来たの？』

虎杖｢おはようございます！！！そーなんすよー。伏黒と釘崎にパシられちゃって。まったくー、酷いっすよねー｣

『愛されてるねー。ふふ』

虎杖｢いやいや、ないない。あいつらに限って、それはない！｣

『そんな事ないよ。
恵も野薔薇も悠仁の大好きだから』

あの時は、悠仁が死んだと思ってたから悠仁は知らないと思うけど、2人とも辛そうにしてたよ？

虎杖｢だといいんだけどネ……て、向こうに誰かいる｣

『…あれは、真希と狗巻くんだね』

自動販売機から数十メートル先に2人の姿が見えた。
なんでそんな距離でわかったのかだって？そりゃ、ここに在学する人はかなり少ない。だから、大体わかる。

虎杖｢……あれ、行かなくていいんすか？｣

『……うん、ちよっとね』

私が狗巻くん大好きなことは、1年も知っている事だ。好き好き言ってるところなんて、山ほど見たことあるだろう。そんな狗巻くんを見て冷静にいる私を見てびっくりしたのだう。