☆☆変わり者☆☆ (ページ7)

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Aside

ほんと意味わかんない。

うざい、めんどくさい、鬱陶しい。

話しかけてくんなよ。

イライラが急上昇する。

そのせいで、周りからクスクス笑われ声が聞こて、その声に更にイライラする。

そのせいで、前も見なかったから誰かとぶつかってしまった。

｢いでっ｣

『ったぁ……』

最悪だ。ぶつかってしまった。

あぁもうやだ……ついてない。

｢あ、だっ大丈夫！？｣

『……………は？』

何心配してんの？

うわ……3年生じゃん。しかも男。

…殴られるかな、脅されるのかな。

｢カバンの中身出ちゃった！？ごめん！！前見てなかったからだあ！！｣

そういって、落ちたものを拾ってくれる。

なんでそんな事してるんですか…

｢はい！これで全部！だと思う！｣

『……ありがとう……ございます』

｢そ、そんなビクビクしなくても！俺怖い！？｣

『……年上が……苦手、な、だけです……』

｢ってことは、赤葦と同じ2年生だ！｣

1年という選択肢はないのか、なんて思いながらも頷く。

『ていうか……赤葦……とお知り合いなんですね』

……あ、もしかして、あれかな？
手組んでるのかな？やっぱりそうだったんだ。

｢えー！赤葦のこと知ってんだ！｣

最近絡んで来ますからねぇ、いい迷惑。

｢なにしてるんですか木兎さん｣

木兎｢あ！あかーし！｣

ｹﾞｯ……赤葦、

『……それじゃ私は、ここで』

赤葦｢ちょ！木兎さん！捕まえてください！｣

木兎｢え！？あ！おーう！！｣

『へっ』

木兎｢捕まえたぞー！｣

何が起こった？え？瞬殺？？秒で捕まった！？

これが帰宅部の力か…

『じゃなくて！離してください！』

赤葦｢ありがとうございます。木兎さん｣

木兎｢おーう！俺、急いでるから戻るなー！｣

え、急いでたの？なのに拾うの手伝ったの？

『…あの人ってバカ？』

赤葦｢今更だよ｣

『だから離せって』

赤葦｢じゃあ俺の言ったこと信じてくれる？｣

『嫌』

赤葦｢じゃあ離さない｣

『意味わかんない。強引すぎでしょ、いい加減めんどくさい』

赤葦｢岡本と永田に聞いた。ドッキリの件とか、色々』

『は？』

赤葦｢西谷さんがそんな反応するのはよくわかったよ。
でも何度も言う通り、俺は本気だから。西谷さんのこと好きだから｣

『……意味わかんない』

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