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Aside


面倒臭い放課後になってしまった。



あの紙を書いた奴が誰かなんてどうでもいいし、わかった所でどうなるって訳でもない。




屋上に呼びだしなんてしょっちゅうだ。




殴られたり、蹴られたり、首締められたり…




まだまだ思いつくけど、そんなのばかりだ。




屋上に着いたが誰もいない。





____いつもの事




後ろから何かしてくんだろ?面白くねぇ。
いつもワンパターンだよな。たまには違う方法でやってこいよつまんねぇ




するとドアが開いて「遅れてごめん」ってさ。




遅れてごめん?なにそれ。
思ってねぇだろ、ふざけんな。




「あーえっと…いきなり呼び出してごめん。紙気づいてくれてよかった」



と笑う。



てか、こいつ同じクラスの奴だよなー、名前知らんけど。
女子がキャーキャーうぜぇから目立つんだよね、どこがいいのか全く理解できないけど。




『で、なんの用?』




「その前に…俺の名前、わかる?」




『知らん』




「だよね。
じゃあ覚えてよ。赤葦京治って名前だから」




めんどくせえ。なんで覚える必要があんの?




『そんな事のためにココに呼んだわけ?』



赤葦「違うよ」



『じゃあ早く要件言えよ』




「俺、西谷のことが好き。



付き合ってください」




…あー、はい。そっちね。




嘘告ですね。めんどくさい。




この手はもう何回もやられてるんですよ。




『…ほんと飽きないよね。どいつもこいつも』




赤葦「え?」



『どーせ、岡本とか永田とかに頼まれたんだろ』



赤葦「岡本?永田?…なんのこと」




『は?しらばっくれんなよ。
もう、そういうのいいから。面倒臭い』




赤葦「だからなんのこと?しらばっくれてなんかないけど」



『だーかーらー!
岡本とか永田達のから、俺に!嘘告してきてって言われてんだろ!もう演技しなくていいっつーの!くそうぜぇんだよ!』




赤葦「そんな事言われてないし、演技でもないんだけど」




『あーはいはいそーですか。
言っとくけど、なんで全員同じようなセリフばっかなわけ?他にないの?』




赤葦「まだ信じてない?」



『当たり前じゃん。信じるわけないじゃん』



赤葦「どうしたら嘘じゃないって信じてくれる?」



『どうやっても無理ですかね。
んじゃ、俺バイトあるから帰る』



赤葦「あ、ちょっ待って」



『何』



赤葦「…嘘じゃないこと、示してあげるから」



…こいつってこんな面倒臭い奴だったんだ。

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伊音(プロフ) - りんごさん» ありがとうございます!!頑張ります!! (2019年1月8日 12時) (レス) id: 1426a0c3d0 (このIDを非表示/違反報告)
りんご(プロフ) - すごく面白いです!更新頑張って下さい! (2019年1月8日 3時) (レス) id: 32fd0a93a6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆいゆい林檎 | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2018年12月9日 15時

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