☆☆変わり者☆☆ (ページ23)

今日:1 hit、昨日:5 hit、合計:61,069 hit

＊21 ページ23

Aside

数日後

俺が赤葦を家連れた所を誰かがたまた見たのか、あっという間に広まった。

そのおかげで、質問攻めだった。

そのせいか、いつもよりかなり疲れた。

そんな中、

｢席替えするよー｣

という、担任。何故今

席替えしたくない。今の席最高なのに。

窓際の一番後ろって1番良い席じゃん？？

1～32の番号の書かれた紙と引いて、書かれた紙のところが席、というありがちなやり方

引くのは出席番号順らしい

｢赤葦くんと隣になれるかなーっ！｣
｢前でも後ろでもいいけどっ！｣
｢それーーっ！｣

という女子の会話が聞こえた

『(そんな赤葦がいいのか？…よく分からん)』

もちろん1番手は、あ行の赤葦。

先生｢赤葦何番だ？｣

赤葦｢…18です｣

先生｢18..赤葦、と｣

｢後ろじゃん！いーなー｣

｢羨ましい！｣

このように引いた人は前の黒板に名前を書かれる

俺は今の席…だから32番か。

頼むから誰も引くなよ……

＊

『最悪だ……』

紙には13という文字。

1番前のセンターだ。

縦に6席、横に5席、という感じの席の並びだ。
1番地獄じゃん。

｢……西谷の隣の上に一番前とか最悪なんだけど｣

…うわ、岡本じゃん。最悪はこっちのセリフだわ。

｢……じゃあ岡本。俺と変わろうよ｣

岡本｢……は？赤葦？｣

赤葦｢嫌なんでしょ？じゃあ変わってよ｣

岡本｢マジで？！お前1番後ろだろ！？変わる！｣

｢……え、ちょっと！岡本！それはずるいよ！｣

……あ、赤葦の隣の席になって喜んでた子だ。

岡本｢本人がいいって言ってんだしいいだろー？｣

｢っ、！｣

赤葦｢西谷さん、いいかな？｣

『……俺には関係ない』

赤葦｢ん、じゃあ隣の席にするね｣

こんな光景が目の前で怒ってるのに、先生は何も言わないのか。

あーあ、女の子にすごい睨まれてるよー。

まー俺は関係ないし。

勝手に変わってるの向こうだし。