【に！】謎に包まれた歌い手はカフェオーナー

配信 ページ4

Aside




『で、なにします？』


皆さんに予定を決めてもらったものだから、何をやるのか全く分からない。


「そうですねぇ･･･」


うーんと考え始めたうらたさん。

あ、うらたさん達も考えてなかったんですね･･･と心の中で苦笑いした。


しばらくすると、何か閃いたかのように志麻さんが「あ！」と大きな声を出した。


「配信！配信しましょう！！」


『いいですよ。』


「ほんとですか！？」


はい。と笑顔で応えると、あからさまに喜ぶ志麻さん。


あ、大切なこと忘れてた。


『配信するならパソコン入りますよね･･･』


確かにと呟くうらたさん。


『あ、じゃあ、僕の家来ますか？』


「え、いいんですか！？」


坂田さんが食い気味に聞いてきた。

ちょっと距離が近い･･･


『はい。あと、坂田さんちょっと距離近いです･･･』


私が苦笑いをしながら言うと、坂田さんは「あ！ごめんなさい！」と数歩後ろに下がった。


『カフェの隣が家なんですけど、もう移動します？』


「そうですね、そうしましょう。」


『じゃあ、行きましょうか。あと、僕の方が年下なので敬語とさん付け外してもらっていいですよ。』


私が、そう言うと、分かりました。と返す4人。

それがもう敬語なんですけどね、って思ったけど、心の中で留めておいた。


「あ、ラテも敬語外しいいし、さん付けじゃなくてていいからね。」


うらたさんがそう言った。


『職業柄、つい敬語になってしまうんですけど･･･努力します。あと、呼び捨ては厳しいので、せめてくん付で･･･』


「既に敬語だしね。」


志麻さんに言われ、私も4人と同じことやってるわ、と思った。

なんだか面白くて、あははと笑いながら確かにと返した。

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