コーネリウス・ファッジ02 ページ41
ハーマイオニーは迷いなく全科目にチェックマークを付け、ハリーはロンに倣って《占い学》《マグル学》《魔法生物飼育学》を選んだ。
そして、セレナ。
彼女はまだ悩んでいた……。
ハーマイオニーのように勉強に意欲的でもなければ、ロン達のように友達同士でというのも少し違う気がした。
しかし、何になりたいかなんてのパッと浮かばず、ハーマイオニー方式《悩んだら図書室》を実行した。
セレナは、教科ごとのありとあらゆる参考資料を読みながらぼんやりと進路について考えていると、読んでいた本に影が差し掛かった。
「少し良いかな…？」
「...ええ、どうぞ」
話しかけてきたのは、ミルクチョコレートのような髪色に、グレーの瞳の美少年...クィディッチのハッフルパフ戦でよく見かけるその人物に、セレナはわざと皮肉めいた笑みを浮かべた。
「《スリザリンの継承者》かもしれない人に声をかけるなんて...案外奇特な人だったんですね、ディゴリー先輩」
「Msウィンクルム...残念ながら僕は信じてないよ。それより可愛い後輩が困ってそうだったから声をかけただけ」
気にもとめてないと言わんばかりに目の前に座った《セドリック・ディゴリー》は、セレナの前に置かれた科目リストを指差した。
「僕もよく悩んだよ。将来のことなんて何も考えてなかったのに、今から決めなさいみたいに紙一枚配られて...」
「意外ですね。確かお父上が魔法省にお勤めでは？」
「君は何でも知ってるね。そうだよ。でもだからといって一緒のところで働かなくちゃいけないってことも無い...そうだろ？」
セドリックの言葉に、セレナは確かにと頷いた。
ただその言葉を聞いて、ますますセレナは悩まなくてはいけなくなってしまった。
セブルスのように、魔法薬学の教授をするのも良いかと考えていたからだ。
頭を抱えだしたセレナに、クスクスと笑いだしたセドリックをじろりと睨みつけると、咳払い一つして再びリストを指差した。
「難しく考えすぎなんだよ、きっと。今はまだ、アレが好き、コレが嫌い...そんな感じでいいと思うよ」
「…そんなので良いなら」
セドリックの言葉を元に、セレナは羽ペンを動かした。
《魔法生物飼育学》《数占い学》《古代ルーン文字学》《マグル学》の四つにチェックマークを入れた。
「凄いな。僕だってそんなに取らなかったよ」
「私、魔法生物が好きだし、マグルの習わしも知りたいんです。数占いと古代ルーン文字は《古の呪文》の謎を解き明かすのに役に立つかもと思ったんです」
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レン(プロフ) - 葵さん» 葵さんコメントありがとうございます！コメント頂けるだけで励みになります✨️GW明けたので更新頑張っていきます！ (5月8日 7時) (
レス) id: 38d4befbfc (このIDを非表示/違反報告)
葵 - とっても面白いです！更新頑張ってください！（文章短くてすいません） (5月6日 20時) (レス) @page34 id: 20e1982af2 (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - みーさん» みーさん、コメントありがとうございます！これからも執筆頑張ります！！ (5月1日 7時) (レス) id: 38d4befbfc (このIDを非表示/違反報告)
みー - むちゃくちゃサイコーです！ (4月29日 20時) (レス) @page32 id: 3d403f2132 (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - レイさん» レイさん、コメントありがとうございます！出来るだけ違和感が出ないようにと心掛けてるので嬉しいです☺️これからもよろしくお願いします！ (2023年4月24日 6時) (レス) id: 38d4befbfc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レン | 作成日時：2023年3月18日 7時
