重大秘密の日記03 ページ32
結局思い出せないまま、十一月に入った。
その頃にはハーマイオニーの目も褐色に戻り、爪も元通りになったため退院して、すぐにハリーの持つ《日記》に興味を示した。
ハリーが言うにはマグル界で買ったとされるその《日記》には、何も日記らしいことは書かれておらず、全て白紙だった。
「セレナから貰った《現れゴム》も、セレナにしてもらった《出現呪文》も効果がなかったんだ」
「ええ、それに誰が捨てたのかっていう一番の謎が解けてないの」
ハリーとセレナの言葉に、ロンは首を傾げた。
「この日記の持ち主の《リドル》がどうやって功労賞を貰ったかじゃなくて？」
「ロン、それは既に解けてるわ。貴方たちがマルフォイから聞いた話……確か《五十年前に一度扉が開かれた》のよね？そしてこの学校から《追放された人》がいるのよ？」
「だから多分だけど、この《リドル》って人はその件で《ホグワーツ特別功労賞》を貰ったんだと思う」
ハリーとハーマイオニーの推測に、ロンは成程と納得したようだった。
次の日の休憩時間、その《T・M・リドル》を知るためトロフィー室に四人は訪れた。
そこにはロンの言ってた盾以外にも《魔術優等賞》と《首席名簿》の中から彼の名前が見つかった。
「とても優秀だったのね」
「性格もパーシーみたいな奴だったら友達になりたくないね」
「監督生に首席...セレナもそのうち載るかもしれないよ？」
「うーん、それはどうかしら？日頃の行いで監督生はなれない気がするわ」
それぞれ感想を言っては他に得られる情報が無かったため、四人はこれ以上いても無駄だと鐘が鳴る前に部屋を後にした。
時が巡り、二月に入った。
最後にほとんど首なしニックが被害にあって以来、誰も襲われることはなく平和な日々が訪れていた。
更にマンドレイクも成長し、マダム・ポンフリーがフィルチに嬉しそうに「もう少しでミセスノリスが帰ってきますよ」と話しかけているのを見かけた。
そんな中、ロックハートが一つ嵐を学校内に齎した。
昨夜、夜遅くまでクィディッチの練習をしたセレナは寝不足のまま、どこか楽しそうなハーマイオニーに大広間に引き摺られた。
低血圧で不機嫌なまま大広間に入ると、セレナはその衝撃的な光景に精神的にやられて立つのがやっとになった。
壁という壁がけばけばしい大きなピンクの花で覆われ、淡いブルーの天井からはハート型の紙吹雪が待っていた。
上座にいる先生方もたった一人以外、心做しか目が死んでいる。
「……何これ？」
セレナの絞り出した言葉に、ハーマイオニーはにっこりと微笑んだ。
「今日はバレンタインよ、セレナ」
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レン(プロフ) - 葵さん» 葵さんコメントありがとうございます！コメント頂けるだけで励みになります✨️GW明けたので更新頑張っていきます！ (5月8日 7時) (
レス) id: 38d4befbfc (このIDを非表示/違反報告)
葵 - とっても面白いです！更新頑張ってください！（文章短くてすいません） (5月6日 20時) (レス) @page34 id: 20e1982af2 (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - みーさん» みーさん、コメントありがとうございます！これからも執筆頑張ります！！ (5月1日 7時) (レス) id: 38d4befbfc (このIDを非表示/違反報告)
みー - むちゃくちゃサイコーです！ (4月29日 20時) (レス) @page32 id: 3d403f2132 (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - レイさん» レイさん、コメントありがとうございます！出来るだけ違和感が出ないようにと心掛けてるので嬉しいです☺️これからもよろしくお願いします！ (2023年4月24日 6時) (レス) id: 38d4befbfc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レン | 作成日時：2023年3月18日 7時
