ポリジュース薬04 ページ26
セレナは贈ったプレゼントとは別に、三頭犬の生態を綴った羊皮紙とペリドット色のブローチを贈ることにした。
セレナは他の包装紙を手に取った。
意外にもクィディッチチーム、ウィーズリー兄妹からもプレゼントが用意されていた。
さらに驚くことと言ったら、喧嘩中で話すことがほぼ無くなったロンやハーマイオニーからもプレゼントが贈られてきていた事だ。
ロンからの手紙には、ハリーが喧嘩して以来憔悴しておかしくなってしまったと嘆きの文が綴られていた。
彼曰く《セレナロス》との事。
ハーマイオニーからの手紙には、セレナの状況による心配の念と離れていた間の近況報告が書き記されていた。
中でも目を引いたのは《ポリジュース薬の完成》の文字だ。
魔法薬学でのおでき薬散乱事件の次の日、セレナはハーマイオニーに問い詰めたのだ。
すると、彼女はいとも簡単に白状した。
「だってポリジュース薬を作りたかったの！」
もの凄くいい笑顔で。もちろん許した。
ただ盗む前に私に相談してと、言葉を添えさせてもらったが。
閑話休題。そんな二人のプレゼントに隠れて、もう一つ包装された箱が置かれていた。
きっとこの贈り主は...。
箱を開けると、中から小さな白い花が沢山装飾された細長い棒状のものが入っていた。
「何これ、バレッタかしら...？」
手に取ると、白い花が黄緑色に変わった。
セレナは驚きながらも気に入ったため、ポシェットに大事そうに入れた。
セブルスからは作成が困難と言われ絶版とされていた魔法薬のレシピ本、そして不思議なことにダンブルドアからも手紙が届いていた。
「これは何の鍵かしら...？」
同封された銀色に赤いルビーが一つ装飾された古そうな鍵を手に、手紙を読んだ。
「えっと...
『これは君のお母さんから預かってたものだ。
君の真の家となる鍵だと言っていた。
同じものは二つとしてない。
大事に扱うように』
.....《真の家の鍵》ね」
セレナにとって、長年住んだセブルスとの屋敷が《真の家》である。
しかし、ダンブルドアはそれを否定し《母と一年しか過ごしたことのない家》を《真の家》だと言った。
母がダンブルドアに頼む時点で何か裏がありそうだとは思ったが、このタイミングで贈ることにも意味がありそうだとセレナは思惑した。
時計を見ると、皆が起きる時間が迫っていた。
セレナは自分へのプレゼントをポシェットに詰め込むと、あてもなく早々と談話室を出た。
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レン(プロフ) - 葵さん» 葵さんコメントありがとうございます！コメント頂けるだけで励みになります✨️GW明けたので更新頑張っていきます！ (5月8日 7時) (
レス) id: 38d4befbfc (このIDを非表示/違反報告)
葵 - とっても面白いです！更新頑張ってください！（文章短くてすいません） (5月6日 20時) (レス) @page34 id: 20e1982af2 (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - みーさん» みーさん、コメントありがとうございます！これからも執筆頑張ります！！ (5月1日 7時) (レス) id: 38d4befbfc (このIDを非表示/違反報告)
みー - むちゃくちゃサイコーです！ (4月29日 20時) (レス) @page32 id: 3d403f2132 (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - レイさん» レイさん、コメントありがとうございます！出来るだけ違和感が出ないようにと心掛けてるので嬉しいです☺️これからもよろしくお願いします！ (4月24日 6時) (レス) id: 38d4befbfc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レン | 作成日時：2023年3月18日 7時
