絶命日パーティ09 ページ3
ーーー秘密の部屋は開かれたり
継承者の敵よ、気をつけよーーー
《秘密の部屋》とは一体何なのか...。
セレナは眉間に皺を寄せて考えながらも、脳がこれ以上踏み込むなと警告している。
《継承者の敵》にも引っかかるものがある...。
何の継承者なのか。何を持ってしての《敵》なのか。
手に汗が滲むのを感じた。
「...ハリー、これは罠よ。引き返しましょう」
「待って...あれは何だろ？」
セレナはハリーの腕を引っ張ったが、ハリーは惹き付けられるように松明の腕木に引っかかっている何かを見に行った。
一歩、一歩と目を凝らし近付くと、一瞬でそれが何なのかわかった。
ーーーフィルチの飼い猫、ミセス・ノリスだった。
ミセス・ノリスは不自然にも腕木に尻尾を絡ませ、ぶら下がっていたのだ。
それも、目をカッと見開いたまま体を石のように硬直させて...。
足下の水溜まりの水を跳ねあげながら、ハリーを引っ張った。
この状況を誰かに見られたら、大変な事になることは明白だった。
「ねぇ、お願いハリー！早くここから離れましょう！」
「でも、助けるべきじゃ...」
セレナが叫ぶと、ハリーは戸惑いながらもミセス・ノリスに手を伸ばそうとするため更に腕を引っ張った。
「私の言う通りにして！この状況じゃ、私たちがやったと思われるわ！」
セレナの必死の懇願にハリーはハッと状況が読み込め動いたが、時既に遅しーーー。
パーティが終わったのか、奥の方から大勢の生徒たちが楽しそうに歩いてくる音が聞こえてきた。
三叉路の両側の階段から生徒たちが登って来ると、その異様な光景に前の方にいた生徒からお喋りもざわめきも一瞬にして消えた。
沈黙が生徒たちの群れに広まり、その原因が何なのか見ようと押し合った。
セレナはその群れに恐る恐る目を向けると、群れの前の方にいたドラコと目が合った。
私たちじゃない！と首を横に降ると、ドラコは一度壁の文字を見てから難しそうな顔をして小さく頷いた。
しかし、その横にいたセオドール・ノットが目を血ばらせ、動かなくなったミセス・ノリスを見ながら嬉しそうに叫んだ。
「継承者の敵よ！次はお前たちの番だぞ《穢れた血》め！！」
セレナはヒュッと声にならない叫びをあげた。
ノットの言う通り、これが《サラザール・スリザリン》の継承者なのだとしたら、敵は...《マグル出身者》になってしまう。
瞬時に、親友のハーマイオニーの顔が浮かんだ。
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レン(プロフ) - 葵さん» 葵さんコメントありがとうございます！コメント頂けるだけで励みになります✨️GW明けたので更新頑張っていきます！ (5月8日 7時) (
レス) id: 38d4befbfc (このIDを非表示/違反報告)
葵 - とっても面白いです！更新頑張ってください！（文章短くてすいません） (5月6日 20時) (レス) @page34 id: 20e1982af2 (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - みーさん» みーさん、コメントありがとうございます！これからも執筆頑張ります！！ (5月1日 7時) (レス) id: 38d4befbfc (このIDを非表示/違反報告)
みー - むちゃくちゃサイコーです！ (4月29日 20時) (レス) @page32 id: 3d403f2132 (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - レイさん» レイさん、コメントありがとうございます！出来るだけ違和感が出ないようにと心掛けてるので嬉しいです☺️これからもよろしくお願いします！ (2023年4月24日 6時) (レス) id: 38d4befbfc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レン | 作成日時：2023年3月18日 7時
