狂ったブラッジャー02 ページ15
「セレナ後ろっ！」
ハリーの悲痛な声に振り向くと、ロックハートがにっこりと微笑んでいた。
「何の用ですか？」
「Msウィンクルム、そこをどきなさい。これから私がハリーの腕を治してあげよう！」
高らかに宣言するロックハートにハリーはやめてくれと上半身を起こそうとすると、腕に激痛が走り呻いた。
更にはすぐ傍で、聞き覚えのあるカシャッという音が聞こえてきた。
ハリーは惨めな気持ちでいっぱいだった。
せっかく死に物狂いで勝ったというのに、無様な姿を写真で収めらたのだ。
「ウィンクルム、安心しなさい。この私が数え切れないほど使ったことがある魔法だからね」
そう言って杖を振りハリーの腕に向けたロックハートに、ハリーは諦めたように目を瞑った。
「.....《プロテゴ》」
ピシン、ガラスにヒビが入ったような音が響いた。
ハリーは恐る恐る目を開けると、ハリーの前に見えない膜が張られていた。
「Msウィンクルム、何をするんだ！」
「それはこっちのセリフですわ、Mr.ロックハート」
ハリーの抱き抱える手に力が入る。
ハリーはセレナの表情こそすら見えなかったが、声色でわかった。
...彼女は今、ものすごく怒っている。
「お聞きしますが、Mr.ロックハート。先程の呪文、何と唱えまして？」
「何故君にそんな事...」
「何と、唱えまして？」
セレナの圧に負けたのか、ロックハートは咳払いをすると言った。
「《ブラキアム・エメンドー》」
「《ブラキアム・エ
セレナが吠えるように言った。
「貴方の間違った呪文でハリーが骨抜きになるやもと思うと、ゾッとしますわ」
セレナは言うと、ハリーを抱きあげ立ち上がった。
云わばお姫様抱っこ。周りは色めきたち、ハリーは動揺した。
その時「カシャカシャ」と鳴った音に、セレナはその音源を睨みつけた。
コリンが小さく悲鳴をあげる。
「コリン・クリービー。貴方もいい加減にしなさい。人には肖像権ってものがあるのよ。ご存知？次に無断でハリーを撮るというのなら、そのカメラを爆破させるわよ」
冷たく言い放つと、セレナは叱りつけた二人に対して念を押した。
「二人とも、次にまた私のハリーになにかしてみなさい。タダじゃおかないわよ」
セレナの言葉に観衆は黄色い悲鳴をあげ、ハリーは顔を真っ赤にした。
セレナは皆の反応を気にせず、そのままハリーを医務室へと運んで行った。
その後からハーマイオニーやロンが着いてくる姿が見えたが、今は出来るだけそっとしておいて欲しかった。
この胸の高鳴りが治まるまでは…。
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レン(プロフ) - 葵さん» 葵さんコメントありがとうございます！コメント頂けるだけで励みになります✨️GW明けたので更新頑張っていきます！ (5月8日 7時) (
レス) id: 38d4befbfc (このIDを非表示/違反報告)
葵 - とっても面白いです！更新頑張ってください！（文章短くてすいません） (5月6日 20時) (レス) @page34 id: 20e1982af2 (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - みーさん» みーさん、コメントありがとうございます！これからも執筆頑張ります！！ (5月1日 7時) (レス) id: 38d4befbfc (このIDを非表示/違反報告)
みー - むちゃくちゃサイコーです！ (4月29日 20時) (レス) @page32 id: 3d403f2132 (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - レイさん» レイさん、コメントありがとうございます！出来るだけ違和感が出ないようにと心掛けてるので嬉しいです☺️これからもよろしくお願いします！ (2023年4月24日 6時) (レス) id: 38d4befbfc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レン | 作成日時：2023年3月18日 7時
