狂ったブラッジャー01 ページ14
ハリーとのケンカ以来、セレナは基本ネビルといた。
最初は戸惑っていたネビルも、セレナとの会話が楽しく授業も分かりやすく教えてくれるため、お互いにとって落ち着く場所になっていった。
一方ハリーはと言うと、ロックハートに目をつけられているのか授業中に演技させられたりと、何やら大変そうだった。
さらにセレナという防波堤が無くなったからか、授業だけでなく日常でも絡んでくるようになり、ストレスが溜まっていた。
そんな中、クィディッチの試合が開催された。
チームはハリーとセレナの関係が良好でないことを知っていたため二人をチラチラと見ていたが、セレナは至って普通に過ごしハリーだけが居心地悪そうにしていた。
試合が始まり、セレナは上空を見つめた。
皆の交わし方、パスの出し方、点の入れ方、ブラッジャーの叩き方、飛び方...頭に叩き込むように目を必死に動かして戦況を見ていると、少し違和感を感じた。
双子が必死に、ハリーに向かってくるブラッジャーだけを棍棒で叩いていた。
「何あれ...ブラッジャーがハリーだけを狙ってる？」
雨が降る中スリザリンが六十点とリードした時、タイムアウトしてチームがコートの一点に集まっていた。
少し揉めた様子のチームに、やはり違和感はセレナだけが感じているわけじゃなかった。
しかし試合は続行するらしい。再び飛び散りブラッジャーの一つがハリーに集中するが、なんと双子の護衛なしに対処するらしい。
「ハリー交代して！ダメよ！」
叫ぶも地上からの声は空には届かない...。
赤と緑が交差し合う中、一点だけがやけに鮮明に見えた。
一つの狂ったブラッジャーがハリーの腕をへし折ったのだ。
ハリー！！
二度目の攻撃がハリーを襲おうとした時、ハリーはドラコに向かって突っ走った。
ブラッジャーと共に向かってくるハリーに、ドラコは避けたがそこには金色に輝くスニッチがいた。
ーーーハリーの指先に、スニッチが輝いていた。
歓声が上がる中降下するハリーに、セレナは競技場を駆け出した。
ハリーは薄れゆく景色の中、誰かが自分の名を叫んで来るのが見えた。
晴天の空のように輝く瞳が、今は恐怖と不安で揺れていた。
ーーーああ、セレナ。
僕、君に言いたいことがあるんだーーー。
寸のところでセレナは手を入れたことにより、気絶したハリーの頭が泥に浸かることは無かった。
チームの皆も地上に降りてきて、心配そうにハリーを覗き込むとハリーの名前を呼んだ。
「んん...」
「ハリー。私よ、セレナよ」
「セレナ...っ！？」
ハリーが気が付いたその時、まるで私の番だと言いたげにセレナの背後から白い歯が見えた。
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レン(プロフ) - 葵さん» 葵さんコメントありがとうございます！コメント頂けるだけで励みになります✨️GW明けたので更新頑張っていきます！ (5月8日 7時) (
レス) id: 38d4befbfc (このIDを非表示/違反報告)
葵 - とっても面白いです！更新頑張ってください！（文章短くてすいません） (5月6日 20時) (レス) @page34 id: 20e1982af2 (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - みーさん» みーさん、コメントありがとうございます！これからも執筆頑張ります！！ (5月1日 7時) (レス) id: 38d4befbfc (このIDを非表示/違反報告)
みー - むちゃくちゃサイコーです！ (4月29日 20時) (レス) @page32 id: 3d403f2132 (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - レイさん» レイさん、コメントありがとうございます！出来るだけ違和感が出ないようにと心掛けてるので嬉しいです☺️これからもよろしくお願いします！ (2023年4月24日 6時) (レス) id: 38d4befbfc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レン | 作成日時：2023年3月18日 7時
