#�� ページ18
dt視点
*
落ちていた制服のシャツを手渡すと、ゆっくりシャツに袖を通す翔太が愛おしくて。
上着を着終えた翔太の柔らかな髪を優しく撫でる。
nb「……。涼太的にはさ、今日の俺は変だと思った？」
dt「変というか、やけに素直というか積極的だった気がするけど。可愛かったよ？」
本音を伝えると翔太は恥ずかしそうに袖で口元を隠す。
照れているのか、さっきまでのことを思い返して恥ずかしくなってるのか、どちらにしても可愛いのは事実だけど。
すると、翔太がモジモジしながら俺を見つめてくる。
dt「どうしたの？」
nb「あのさ、佐久間と話した時にさ、涼太とのこと話してて。お互いのこと分かってる分、ちゃんと言葉にして伝えたりすることあんまりないかも…って言ったら。佐久間が『たまには翔太も素直になったり涼太のことリードしてみたら〜』とか言ってきて。」
どうやら翔太の今日の行動は佐久間との会話がきっかけだったようだ。
佐久間のアドバイスのおかげだったのか、と納得しつつ。
いつもとは違う翔太が見られたことに感謝しないといけないんだけど。
今の俺には少し刺激が強かったかな…なんて心の中で思った。
dt「翔太はどんな時でも可愛いし今日は積極的な翔太が見られて嬉しかったけど、俺はいつもの翔太が好きだよ」
nb「…俺も動揺してる涼太が見られて嬉しかったんだけど、毎回こういうのは俺の身が持たないかも。やっぱり俺は涼太に甘やかされる方が好きかな！」
そう言って翔太が頭を俺の肩に乗せてくる。
翔太なりに甘えているようで、そんな行動も可愛いなって思う。
dt「俺もね、翔太に尽くすのも甘やかすのも好きだから。これからも俺に頼ってね？」
nb「ふふ、一生そのつもりだから責任取ってね」
dt「当然。あっ！でも、たまには積極的な翔太も見たいからよろしくね？」
俺が翔太の耳元で囁くと、翔太が真っ赤になりながら俺の顔を見る。
dt「翔太、顔真っ赤になっちゃったね。可愛い」
nb「もぉ〜涼太がからかうせいだから！」
からかったつもりはないのだが、俺の言動に反応してくれる翔太が愛おしくて仕方ない。
翔太の体を引き寄せると翔太も俺を見つめてくれる。
dt「翔太、愛してる」
nb「…俺も愛してるよ」
お互い愛の言葉を交わして、顔を近づけて唇を重ね合った。
今後も色んなことがあると思うけど、翔太とこうして笑い合いながら進んでいけるといいな。
これからも俺達のペースでいこうね！
Fin
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 96人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：そめふぶ | 作成日時：2025年1月9日 2時
