Protect you 〜未満警察・ミッドナイトランナー〜Part8

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「…あ、こんにちは、」

『え、、あ、』









急に声を掛けられてビクッと肩が揺れる。









まさか、なんて思いながら恐る恐る振り向けば









『あ、、この前の、！』

「どうも、、何かお困りですか？」









そう言う彼はこの前泊まったホテルの従業員さん。




熱の出たジロちゃんを運ぶのを手伝ってくれた人だった。









「あ、俺これから出勤で、、、大丈夫ですか？」

『…えっと、噴水に行きたくて』

「噴水？ああ、こっちですよ」








そう言って指差してくれて。


隣に並んで歩き始めてくれる。









『え、ありがとうございました！大丈夫ですよ、場所さえわかれば、、これから出勤ですよね？』

「通り道なんで大丈夫ですよ」

『え、でも、』

「気にしないでください」

『…ありがとうございます』









ひとりでいるのも怖かったから。

お言葉に甘えさせてもらうことにしてそのまま待ち合わせ場所へと向かった。









「ここですよ」



着いたのは待ち合わせ１分前。
…ギリギリ、セーフ。





『…あ、ありがとうございました！』

「いえ。せっかくなので待ち合わせの人来るまで一緒に待ちます」





え。それは困る。もし万が一、この人と一緒にいる所を見られたら。それで勘違いされたら困るわけで。







『いえ、あの、、』

「なにか困るんですか？」

『…えっと、あの、仕事、』

「彼氏って思われたら困るとか？」

『…え？』


急にグイグイとくる彼。

後退りすればコツンと踵が噴水の淵に当たってそのまま淵に座るように尻餅をついた。


『…った、、あ、』


そのまま彼も隣に座るようにやってきて、
耳元でぼそっと呟かれた。









"……彼氏って思われたら約束破ったことになっちゃうもんね？"









『…っ、え、、ッ、、！？』



その言葉にドクンと心臓が波打って。
目線を上げればニヤッと妖しく笑う彼がいて。


横腹にビリッとした強い痛みがきたと思えばそのまま意識が遠のいていった。





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作者より
Part8になりました！
引き続きジロちゃん達のお話にお付き合い頂けたらと思います＾＾
お気に入り登録や評価、コメント、メッセージなどいつもやる気に繋がっております。
改めてありがとうございます＾＾またよければよろしくお願いします。

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