ご主人様は9人います【JUMP】

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こ、こ、こ、


こ、こ、こ、こ、こ、



ここですか...！？！？






なんですかこれ、すごく大きい家...。
ビビるって、びっくりするって、なによこれ。






都内一級地に建てられたその家は、とても大きくて...
何人で暮らしてるの？





めちゃくちゃ大家族！！！みたいな？
ビッグダディがめっちゃ儲かって買った家！！！みたいな？





...それとも、こんなに金持ってるってことは ちょっとやばいヤクザ系？








.....わ、わ、わかんないけど、急に緊張してきた。









表札のない家、ピンポーンと押すけど返事はなくて。

...家にいないのかな。





確かに今日が初日とは聞いていたけど、時間とか聞かされてない。
なんとなくで11時にきた私は間違えてしまったのだろうか。






とりあえず、家の前で待つことにしたけど、
一向に来る気配がない、というか 寒い。







こんな真冬に じっとしとくなんて 本当に拷問なんだから...







どこかの店に入って待つのもいいけど、もしこの家の人が戻ってきた時に私いなくて機嫌損ねられたら嫌だしな...







寒さをしのごうと、玄関の門の隣にある少し凹んだスペースに 体を収めた。








それからしばらくして、家の前に現れた黒いワゴン車。
そこから降りてきたのは、派手な5人...






えっ、この家の人？
5人で住んでるの？兄弟？







まだ誰も私に気づいていない様子。



私は意を決して一歩を踏み出した。

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