ご主人様は9人います【JUMP】

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自分の荷物を 部屋にあったクローゼットの中にしまい、整理した。





今日から三ヶ月、ここがわたしの部屋か〜。
住み込みの仕事にしては めちゃくちゃ贅沢だね。






ちょっと寝転ぼうと、ベッドに腰掛けた瞬間。






ドンドンドン！！！！

下から階段を駆け上がってくるすごい音。





「ひゃあ！？なに！？」





バタンッ！！！
勢いよく扉が開かれ...






大貴「見つけたよ！！！」


「なに！？」


大貴「探してたんだよ、これを。やっと見つけたから！

はい！着替えてね。下で待ってる！」







一瞬で過ぎ去った ヒルナンデス火曜日レギュラー第1号。


乙女の部屋にノックもしないで入ったらダメですよ！って言いたかったのに言えなかった。次したら絶対言う。







それで、有岡さんが持って来たでかい紙袋の中には、




「ナニコレ...」




コスプレ用のメイド服。






なんで持ってんのよあの人、、。


私が知らないだけで 世間では有名な そういう趣味の持ち主なのかな。







てか、こんな服着て人前に出られないよ。




、、、





でも、...可愛いよねこの服。





一回だけ、一回だけ。
着るだけ着てみて、あの人たちに見せなかったらいいじゃない。
ヒルナンデスには、サイズ合いませんでした テヘヘとでも言おう。






人生初のコスプレ。

めちゃくちゃ短いワンピースのメイド服に袖を通した。





...




お、おぉ、意外とイケる？


付属のカチューシャと、ニーハイも履いちゃった。






全身鏡の前に立って見てみると、なんか急に恥ずかしくなってきた。




「ハハ..やっぱ似合わんわ、脱ごう」





ぽつんと、寂しい独り言を言った瞬間。






ドンドンドン！！！！

本日2回目、下から階段を駆け上がってくるすごい音。






「待って入らないで！」


なーんて言葉は届くはずもなく。









バタンッ！！！




だから、乙女の部屋にノックもしないで...

なんて言う暇もなかった。






それに今度は 朝の顔も連れてきたみたい。






大貴「遅いから来ちゃった、....おお！いいじゃん！」


慧「わ、色っぺぇ！ホンモノのメイドさんじゃん！」






ああ、もう...見られたくなかったのに、....！



恥ずかしい恥ずかしい、穴があったら入りたい。

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