見えない翼 Ⅱ (ページ16)

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打ち上げ後、潰れたAを家まで送り届ける。
スタッフさん達には佐々木さんやメンバーに協力してもらって上手く誤魔化して。

背中にいるコイツ。
スースーまだ寝息を立てて寝てる。
かと思えばギュッと掴まれ、ドキッとする俺。
あー、もう。
少し躊躇しつつコイツの鞄から鍵を取り出し鍵を開けて中へ。
そっとソファへ降ろす。

まだスヤスヤと夢の中なようで。

頭を撫でるとピクッと眉を潜める。

、、、とりあえず水でも持ってこよう。
キッチンへ行きコップに水を注ぐ。
と、聞こえる物音。
ソファの方へと目を向ければ頭を押さえながらも目を薄っすら開け起き上がっているAがいた。

「、、、起きた？」

『、、っえ、っ、』

「ん、」

水を差し出すと素直に受け取る。

『、、あり、がと』

「、、、」

『ごめんね、？』

「、、、」

『、、、紫耀？』

「、、、」

さっきまでのことを思い返して苛立ちを隠せない。
なんで、あんな廉と仲良い？
廉の事、、、
頭の中で答えを巡らせてみても答えはでてこなくて。

「、、なあ、」

『、ん、？』

「、、、お前廉のこと好きなの？」

気づけば声に出してしまっていた。

『わ、たしは、、』

俺の言葉にしどろもどろになるAに益々イライラ。

「こないだからなんか２人の態度、変」

『そんな、こと、』

そういいつつ目は泳いでるA。

、、、なんなんだよ、

「なあ、」

『ちょ、、紫耀、』

「ん？」

『近いよ、』

もう気づいたら体が動いていて。

「、、Aさ、」

『、、？』

「無防備すぎ。俺もさ、男なのわかってる？」

男として、意識されてないんじゃないか。そう思ってしまう。

もう隠せないこの気持ち。

廉に嫉妬してて。
男として意識して欲しくって。

ああ、、

俺は、Aが好きなんだ。

『、、どした、の、？』

「、、、」

『、しょ、紫耀？わ、っ！』

俺から逃げるようにしていたAだったけど、もう逃げ場もなくなり手が滑って後ろへ倒れた。
その上に跨るようにすれば状況を把握しカーッと顔を紅く染めるA。
顔を紅く染め、潤んだ瞳で見つめられる。

だから、そういうのがズルいんだって。

「、、ほら、またそうやって煽る、」

『な、に言って、』

「、、Aがいけないんだからな、」

『え、っ、』

戸惑うAをよそに、ダメって思っていても体はもうストップがかけられなくて。

「、、、っ、」

『、、っ、ん、！/』

綺麗なAの唇に自分のを寄せていた、

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