見えない翼 Ⅱ (ページ15)

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紫耀side

ツアーも無事に終わりみんなで打ち上げ。

気づけばメンバーに押し通されるまま佐々木さんとAも参加することになっていて。

席も言われるがまま座ればあいつは斜め前。

あー、大丈夫かな。

ちゃっかり廉のやつ隣座ってるし。

気になりつつも、俺もスタッフさんと今までのツアーのことを振り返り話は盛り上がっていた。

でも、時折聞こえる廉とAの声が気にならないわけがなくて。

振り返って見てみればAと目が合う。

『、、、』

「、、、」

あったもののすぐ目を逸らす。

あ、今の感じ悪かったかも。

そう思いつつも、あいつに上手く接することごできてないのは事実で。

俺の気持ちの問題、、、

「、、Aちゃん、？！」

『んん～』

廉の声がまた耳に入り、気になって再度目を向ければ

「、は」

Aはウトウトともう酒が回って眠いのか。
廉の肩に寄りかかり始めていて。

そうだ。あいつ酒弱いんだった。

前には空いたグラスがいくつかあって。
結構呑んだのか、？

廉は"大丈夫？"なんていいつつも顔はにやけてる。

『ん、ながせ、さん、ごめんなさい、』

廉「、、っ、お願いこっち見んといて/」

勇太「破壊力抜群、」

廉の肩にもたれつつも眠い目を擦りながら顔を上げて見せれば廉も顔は真っ赤で。

「ちょ、っ！」

ガタン、と立ち上がろうとしたときだった。

佐々木「わ、だいぶ呑んじゃったのね」

『、、すみ、ません、』

ほらこっち。と、佐々木さんがあいつを引き寄せ自分の肩に頭を乗せてくれていた。

とりあえず廉から離れたことにホッとひと息。

佐々木さんの肩でスースーと寝息を立て始めたA

「、、、はあ、」

思わずため息が漏れる。

玄樹「、、紫耀大丈夫？」

「あ、別に、なんとも」

玄樹「無理してるようにしか見えないけどな～」

「、、、」

そう可愛く笑う玄樹に何も言い返す言葉が思い浮かばなかった。

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