あなたがいるから２ (ページ2)

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なんで俺らが斗亜を止めへんかっていうと、このレベルのパニックは、無理やり止めてどうにかなるもんやないから。

全身の筋肉に力が入っとるような状態やから、1人じゃ全く抑えきれんねん。それに抑えても余計混乱しちゃって長引くだけ。

ここで刺激してまうと今度は他害まで出てきちゃうから、モノに当たるだけ全然ええ。

やから、とりあえず今は斗亜が怪我せんかだけ、そっと見守るしかないねんな。

彪「久々やなあこんなん。」

「ね、ちょっと待っとこう。」

風「片付け大変やでこれ、」

琉「風さんはしんやん(笑)」

風「するわ！」

目の前で惨状が繰り広げられとん中、呑気におしゃべりしてるんはそっちの方が楽やから。

叫んで、泣いて、怒って、投げて、暴れて、

斗亜が苦しんどんのが、ダイレクトに伝わってくるから、真面目に向き合うとこっちまでちょっと心が辛くなってまう。

それからちょっとして、投げれるもんがなくなってくると、今度は壁に頭を打ち付け出した。

「とあっ」

風「落ち着け、たくが焦ったらあかんよ、」

彪「ごめんごめん斗亜。ちょっと我慢してな？」

こたちゃんが、ささっと斗亜にヘッドギアをつける。