ポラリス (ページ36)

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そして遂に障害物競走が始まった。

3レーンあって、それぞれのレーンの補助の先生と一緒に進んでいくみたい。

るうくの並んどるレーンの担当は小島先生やからそこはちょっと安心。

そういうとこも考えてくれとるんやろうか？

るうくの順番は真ん中らへんで、一応今んとこ待機の列には他の子と一緒に並べとる様子。

やけどその顔はガッチガチでこっちまでソワソワしてまう(笑)

そんでいよいよ、るうくの番。

よーいドンの合図を聞いて他の2人は順調にスタートしてんけど、るうくは下向いて固まって動き出せへん。

ぶっつけ本番はやっぱり無理かー、て思ったら小島先生が、俺らのおる方を指さしてくれてるうくがこっちを見とる。

4人でおっきく手を振ったら、

小島先生のアシストを受けながら進み出して、もうその時点で大号泣。

そっからは割とスムーズに？とまでは言えへん、不器用やけど一生懸命身体を動かしながら、あっという間にゴールしたるうく。

もちろん結果は最初のロスの分もあって最下位ではあったけど、

周りの保護者の方たちもたくさん拍手してくれてるうくは誇らしげな顔。

うん、ほんまにがんばったよ。

順位なんか関係あらへん、俺らにとったら何がなんでもるうくが1番や。

大きくなったなあ、としみじみ噛み締めとったら他の3人もズビズビ泣いとって、ホンマに兄バカ一家(笑)

よし、もう少しでお弁当の時間やで、るうくが来たらたっっっっっくさん褒めてあげんと。

おしまい。