ポラリス (ページ4)

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おとうとページ4

るうく

我が家のこたちゃんは、一家のスーパーアイドル。

斗「こたちゃあーん、今日とあ学校でなー？...」

拓「こたちゃん、おれの玉ねぎもいる？」

お家ではひっきりなしにこたちゃんを呼ぶ声が聞こえとる。

そんで1番厄介なんは、

風「こたろぉー、なんしてん？また車？」

ミニカーで遊びよるこたちゃんの隣座って、こたちゃんにちょっかいかけるふうさん。

斗亜や拓哉くんは一方的に喋りかけてそれで満足してるねん。例えこたちゃんから反応がなくてもなんとも思わへん。

やけどこの人は構ってもらうまで気済まんの(笑)

拓「こらふう！あんたまた邪魔して、、、」

こたちゃんには、一般的に特性と言われるものがあんまりない。

例えば見通しが立っとってその上で予定通りに事が進まなあかんとか、物にこだわりの場所や並べ方があって、みたいな。

ただただマイペースでいつもニコニコポワポワしとるから、なんかこたちゃん見とると気ぃ抜けんねんな(笑)

小学部のときも同じ支援学校のちょっとヤンチャな同級生から物を取り上げられたり、お絵かきに落書きをされたりしてもただその相手をニコニコ見つめるだけやから
先生も叱るに叱れんみたいなことがよくあったらしい。

いやそれは叱ってもらわな困んねんけどな？

もっと自分の気持ちを表現できるいいですね、なんて言っとる裏で先生たちから聖母的な扱いをされとったとか、(笑)

でも多分、こたちゃんはホンマにそれに嫌な気持ちはないねん。

やから今やってきっと唯一のこたちゃんの宝物やって言えるミニカーのコレクションから、ふうさんが1台を勝手に手に取っても怒らへん。

やっぱりふうさんの方を見てニコニコして。

そんなこたちゃんの穏やかさに助けられること数百回、心配はもっとある。