ポラリス (ページ23)

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やさしさページ23

たくや

大学の講義中斗亜が通う事業所から電話がかかってきて、一旦講義を抜け出して電話に出ると、

斗亜がパニックになってて今日はもう作業できそうな様子やないから迎えにきてほしい、って。

俺がこの後の授業全部飛んで迎えいこうか迷ってんけど、そういや今日はアパレルで働いとる風雅が1日お休みやったことを思い出して鬼電。

なかなか出えへんから寝てるんやろうけどこれは出てもらわんと困る、

てかもう2時やで！？いつまで寝てんねん、て少しイライラしてきたときやっと風雅が電話に出た。

「もしもし！ふう！斗亜迎え行ったってくれん？パニックなっちゃってるんって。」

風「はー？ねむ。だる。」

こんな悪態ついとっても、なんやかんやでこの人は行ってくれるっていうんは分かっとるから心配はしてへんけど、

「頼んだで、あんたしか行ける人おらんねん」

最後にダメ押しして授業に戻った。

帰りは寄り道せんと帰らんと。

高校を卒業して4月から今の事業所に通う斗亜。

新しいことがとにかく苦手やから最初の方は行き渋りもすごけりゃ、こうやって途中でパニックなって呼び出されることも、1日中おれても帰ってきてから爆発してまうってことも多くて、

最近やっと慣れてきててんけどな〜、、、

それからの講義はしょうみ1個も頭に入ってこおへんかった。