山下くんと女優ちゃん

予想外の展開と彼の想い ページ27

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今日はドラマの放送当日。

早朝の番組にコードブルーメンバーと出演し宣伝を終えた。

来月コードブルー会しようと浅利さんが言ってくださり

またねと交わしてそれぞれ仕事に向かった。


山下「我慢も今日までだな。」

「早く智久くんと２人になりたい」


隣の智久くんの楽屋に挨拶をするフリして入り

ギュッと抱きしめ合う


山下「明日Aの家に泊まりに行きたい」

「待ってるね」


と甘い約束を交わして、自分の楽屋に戻れば

赤崎さんに事務所行くよ。なんて神妙な面持ちで言われて少し怖い。



「撮影夕方だよね？お昼はマツエク入れたんだけど。なんで事務所？」

赤崎「分かってる。マツエクはキャンセルした。ごめん」


なんで？と聞いても

事務所に行く理由は教えてくれない



「え？本当になに？」

会議室へ入れられると、たまにしか会わないような事務所のお偉いさんが１人座っている

私と赤崎さんも椅子に座る


赤崎「グラビア復帰する気ない？」


とマネージャーから予想外の言葉が聞こえる

そしてお偉いさんと伝えた、澤田さんという40代半ばの男性が口を開いた



澤田「女優に転向して５年。知名度も上がり、主演も今日放送される。そこで、女優５周年記念で写真集を出したい。」


それなりに女優として名前も売れ始めた私が

また脱ぐとなれば、話題性はあるのだろう


「えっと…それはグラビアも並行して活動しろということ？」


赤崎「本業は女優、これからも私は女優としてあなたを売り出して行くんだけど、節目でファンに還元するのもいいかなと思う」


別に私は水着が嫌だとかそんな意味で女優を始めたわけじゃない。

だからグラビア時代から付いてくれてるファンには感謝でいっぱいで

また写真集を見たいなんて声が上がってるのは自覚している


「やる。でも男性ファンだけが手に取る写真集は作りたくない」


赤崎「よし、じゃあ会議始めよう」


グラビア時代お世話になったスタッフさんも集まり５周年記念の打ち合わせが始まった




赤崎「ふーなんとかスケジュールもいけそうだね…今日はここまでにしましょうか」


と言えばお疲れ様でしたとスタッフさん達は出て行き会議室には私と赤崎さんと澤田さんの３人になる


「…次の仕事移動しないの？」


赤崎「もう一つ話がある」

「なーに」


呑気に笑いながら聞けば


澤田「赤崎から聞いたが…交際は公に発表しない。相手の事務所との決定だ」



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