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#16 ページ17






とにかく、私にできることは全部しよう。



今までサボってたけど、久しぶりに手料理を作ったり、


家の中でも少しオシャレしてみたり。




その都度、りゅうくんは



丸「あれ?なんか今日いつもより可愛いな」


丸「ん〜♡Aの手料理最高〜〜」




なんて言ってくれる。




それでも、



りゅうくんの部屋から、賃貸の広告が捨てられることは無かった。





いつ、「別れよう」って言われるかビクビクしてる。




あまりにも、精神的に不安定になってきたので、


久しぶりに章ちゃんと宅飲み。




今日までの不安を全部打ち明けた。




安「…Aは丸のこと好きなんやろ?」




『…うん。』




安「なら、それを言葉にして伝えてる?」




『恥ずかしくて…言えてない』




安「言葉にするのって、意外と大事なことやで?」



『…なるほど』




安「…俺も、もっとちゃんと、言葉にしとけばよかったなぁ」



章ちゃんは、少し苦しそう顔をしてお酒を煽った。




『私、振られるのかな…』



安「丸に限ってそんなことないと思うけどなぁ」




『ほんと?ふふ…だったらいいんだけどなぁ』





あー、お酒回ってきちゃった……



ウトウトする記憶の最後



「好きやで」





小さくそんな声が聞こえた気がした。









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作者名:ゆうか | 作成日時:2020年5月30日 0時

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