嫌いなはずの彼女(2015) ページ26
〈Side Kentaro.Y〉
SnowManの山下Aちゃん。
俺が事務所に入ったときにはすでに人気者で、常に誰かに囲まれている女の子。
それが第一印象。
だけど、「女」というだけでたくさんの仕事が与えられている彼女をよく思わない人もいるわけで。
実は俺もその1人だったりして。
一応エリート組と言われる、オーディションから勝ち上がってJr.に入ったわけではない俺だけど、彼女には敵わない。
少年倶楽部でも、当たり前のようにマイクを持っていてちょっと気に食わなかった。
だけど人1倍、抱えているものが大きい彼女には、彼女なりに不安や悲しみがあったのに小さなことに嫉妬して、距離を置いていたんだ。
だけど最近、仕事で接する機会も増えて、カメラの前では仲良いJr.を演じているけれど私生活では何も知らない。彼女がどんな食べ物が好きで、好きな色は何色で、どんな服装を好んでいるかなんて知りもしない。
なのに、なのに。
アクロバットの着地に失敗すると心配になるし、一緒に撮影していると自然と笑顔になれるし、前髪を3ミリ切った、なんて小さなことにも気づいてしまう自分がいた。
嫌いなはずなのに、どんどん知りたくなっている自分。
どう接していいかわからなくなって、ついつい避けてしまう。
そんなAちゃんが、近くにいる。
俺の家で、俺のベッドで寝ている。
その事実に、戸惑いもあるけれど、初めてみた彼女の弱弱しい姿に守りたいという気持ちさえ芽生えてしまった。
駅で名前を呼ばれて、振り向いた先にいたAちゃんに驚いて、薄着で、髪の毛も濡れたままで立っていた無防備なAちゃんに、「心配」なんて感情を持ってしまって。
目の前で眠るAちゃん。
死んだように眠っていて、よほど疲れていたんだと、俺でもわかる。
安「…綺麗な顔してんだよな〜…」
長い睫、白い肌。ぷっくりした唇に筋の通った鼻。
今は眠っているけれど、笑った時の半月型になる目が俺は好きだった。
安「…俺も寝よう」
ベッドの横に敷いた布団に、ぼす、と寝ころんだ。
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こぴ - Yui.さんおかえりなさい！ずっと待ってました（；＿；）リクエストさせてください！照くんと2人でダンスレッスンしてるときのお話が読みたいです！もしよろしければお願いします！これからも応援しております！ (2016年2月27日 6時) (
レス) id: 8c614f4888 (このIDを非表示/違反報告)
Yui.(プロフ) - 梨々子さん» ただいまです！コメントどうもありがとうございます。待っていてくれてありがとうございました。これから自分なりに頑張りますので、どうぞご愛読よろしくお願いいたします！ (2016年2月4日 18時) (レス) id: 364d09a126 (このIDを非表示/違反報告)
梨々子(プロフ) - おかえりなさい！ずっと待ってました。Yui.さんの小説大好きです。これからもゆっくりでいいので更新頑張ってください。 (2016年2月4日 17時) (レス) id: e49f25a7b2 (このIDを非表示/違反報告)
Yui.(プロフ) - あすかさん» こんにちは！コメントありがとうございます。とても嬉しいお言葉ばかり頂けて…本当にありがとうございます。頑張ります！これからもよろしくお願いいたします！ (2016年2月4日 17時) (レス) id: 364d09a126 (このIDを非表示/違反報告)
Yui.(プロフ) - はなまるさん» 初めまして！コメントどうもありがとうございます。そのお言葉が本当に励みになります。これからもご愛読をよろしくお願いいたします！ (2016年2月4日 17時) (レス) id: 364d09a126 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Yui | 作成日時：2015年5月23日 20時
