第七十二訓 人の過去を知ったらそれなりの代償がある ページ25
･
･
･
･
新「近藤さんが連れて帰ったんですか？」
近「ほっとけんだろ。連れて帰ったはいいが感情も言葉も全てあの場に落としてきたみたいでな。例えるならただ息をしているだけの人形だな。Aの声を初めて聞いたのはそれから2年経ってからだ。“強くなりたい”ってな。」
銀「それで？」
近「それから俺達と一緒に稽古をするようになった。総悟やトシが道場に来るようになってだんだん表情も豊かになってきてな…Aが初めて笑った時のことは俺もトシも総悟も忘れられねぇ。」
新「そんなことがあったんですね。」
銀「なんであいつは真選組に？」
近「Aは俺達とは持っているものが違ってな。」
新「持っているものですか？」
近「簡単に言えば“獲物を狩る勘”だな。分かるんだよ動きが。それが勘だとしてもAには才能があった。」
新「Aさんって強いんですね…。」
近「強いってもんじゃねぇ。総悟よりも剣や体術は上だ。トシとも互角…いや場合によっちゃAが優勢の時がある程だ。Aの才能に気づけたのがあの事件ってのが痛むがな。まぁーAの強さが認められて特別に真選組入隊の許可が出たってわけだ。」
銀「そうか。」
新「今のAさんからは想像ができませんね。」
沖「おしゃべりゴリラ見ぃーつけたぁー。」
沖田がバズーカーを銀時達に向けて構えて立っている
新「沖田さん？！」
銀「総一郎くんなんか怒ってない？あれ怒ってるよね？！」
沖「総悟でさぁ…嫌だな怒ってませんよ。」
銀「うそつけ！目がマジなんだよ！瞳孔開きまくってんだよ！」
近「待って！総悟落ち着いて！」
沖「昔のAを知ってるのは俺だけでいいんでさぁ。って事で知った旦那らには今すぐ死んでもらいやすぜ。」
新「うそーー？！」
銀「おいー！どのスイッチ押してサド心に火ついたんだよ？！」
近「あっ…総悟がAの事になるとドSになるの忘れてた。」
新「あれドSじゃなくて嫉妬深い彼氏ですよ！」
沖「いやだなぁ…誰が嫉妬深いんでさぁ。俺はただAが迷子にならないように繋いで縛っておきたいだけでさぁ。」
銀「そっちの方がやべーよ！束縛が強すぎるんですけど！てか束縛の意味間違えてるんですけど！」
近「ここはもう諦めるしかねぇ。」
銀「おめぇが喋るからだろうが！」
近「お前が聞いてきたからだろ！」
沖「記憶共々頭ごと消してやりまさぁ！」
「「「ギャーーーーー！」」」
･
･
･
第七十三訓 トッピング全乗せは誰でも憧れる→←第七十一訓 人の過去を知るにはそれなりの労力がいる
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 139人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「銀魂」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：gin-ruka
| 作成日時：2019年8月29日 23時
