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7月の週末に行われる梟谷学園グループの合同合宿、その初日。
インハイ予選が近づく中、今よりももっと強くなろうと闘志を燃やす高校生が揃っていれば、おのずと熱がこもるものだった。
体感で言えば、いつもより体育館の温度が5度ほど高い。気がする。
「お！黒尾ー！こっちこっち！！」
「よう、相変わらずうるせぇなぁ」
次第に集まってくる各校。
他校の選手なんて見たこともない人ばっかりで、合宿に初めて来た上にバレー部と関係のないわたしはどうすることもできないけど。
その中でもこの人は特別だ。
2か月ほど前に初めて会っただけだけど、光くんと挨拶を交わすその姿は、相変わらず、と思えてしまうものだった。
「久しぶり。Aちゃんも来てたんだ」
『お久しぶりです、黒尾さん』
「おっ、名前覚えてくれてるなんて光栄だね」
『トサカのクローさん、ですから』
「木兎アイツ一回殴られたいのかな」
忘れられない特徴的な髪型だけじゃない。
何を考えてるかわからない飄々とした態度。
貼り付いたような緩い笑顔。
髪型同様に特徴的なブヒャブヒャとした笑い方。
トサカよりも、はるかに大きい印象がたくさんあることは、ここでは黙っておこうと口元に力を入れる。
「そういや、木兎とはあれからどうよ？」
『…どうって、変わらず、ですかね』
「ふぅん。そろそろ俺に乗り換えたりしない？」
『すみません、ちょっとよくわからないです』
ばっさりと言い切ると、黒尾さんは目を細めてそれはそれは楽しそうに笑った。
特徴的な笑い方とは違う、新しい笑い方。
先輩だし、他校のチームの主将だし。
もっと敬うべきなんだろうけど、どうしてか、黒尾さんにはこういう対応がいいんじゃないかと思ってしまった。
結果的に大正解だったみたいで何より。
でも実際には。
2か月前に黒尾さんと会った時と本当に何も変わっていないのか、と聞かれたら、答えはNOだ。
あの後、夜久さんと話をして、赤葦先輩と話をして、光くんと話して、わたしの中ではたくさんの感情が動いた。
でもそれは、黒尾さんには関係のないこと。
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さな(プロフ) - ごんすけさん» 嬉しすぎますありがとうございます！励みになります✨ (2022年12月18日 19時) (
レス) @page25 id: ee78dfa46a (このIDを非表示/違反報告)
ごんすけ(プロフ) - 大好きですありがとうございます(語彙力の消失) (2022年12月18日 16時) (レス) @page23 id: 62f4ed090e (このIDを非表示/違反報告)
さな(プロフ) - りるるさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！今後も楽しんでいただけたら嬉しいです🧡 (2022年12月18日 15時) (レス) id: ee78dfa46a (このIDを非表示/違反報告)
りるる(プロフ) - 好きです‼︎💕 (2022年12月15日 16時) (レス) @page2 id: 6abbd94f19 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さな | 作成日時：2022年11月30日 21時
