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一生懸命、という言葉が本当にぴったりなくらい、必死になって手を動かし始める光くん。
まさに相棒。
バレー以外でも、その息の合ったやりとりに、思わず一人でガッツポーズを作る。
『光くん！一緒に頑張ろうね！
合宿、楽しみにしてる！』
「おう！絶対チョーかっこいいとこ見せてやるからな！」
「木兎さんはその前に、テストで赤点を逃れてください」
「赤葦、今のは盛り上げるところ！」
赤葦先輩に言い返す光くんは、もうへこたれてなんかいなかった。
その先に見ているのは、合同合宿か。
はたまたもっと先のことなのか。
わからないけれど、キラキラ、眩しいほどの笑顔に嬉しくなる。
「Aさん」
『はい？』
突然、小さく名前が呼ばれた。
大きな身体を折るようにして身をかがめる赤葦先輩に合わせて、少し身体を寄せる。
髪の毛が浮くような感覚がして。
ふっ、と耳元に吐息がかかる。
それに心臓が跳ねたのと同じタイミングで、少しかすれた低い声が耳に響いた。
「木兎さん、嬉しそうだね」
『…え？』
「Aさんが来てくれるの、すごい嬉しそう。
よかったね」
その言葉をすぐには理解できなくて。
赤葦先輩を振り返ろうと動いたら、その綺麗な顔が思っていたよりすぐ近くにあって、急いで前を向く。
ダメだ。
今はこんなことでドキドキしている場合じゃない。
小さく息を吐いて、そのままゆっくり吸って。
距離を少し意識しながら、赤葦先輩の目をしっかり見る。
『あの、それってどういうことですか？』
またもやわたしの心を読んだかのようなタイミングでスッ、と身体を離した赤葦先輩だけど、そのまま目を捉えて離さない。
バクバクと心臓が音を立てる。
「さぁ？どういう意味だろうね？」
静かに口角を上げた赤葦先輩には、光くんへの気持ちも、やっぱり、きっと、全部お見通しで。
この人に、隠しごとなんてできないと思った。
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さな(プロフ) - ごんすけさん» 嬉しすぎますありがとうございます！励みになります✨ (2022年12月18日 19時) (
レス) @page25 id: ee78dfa46a (このIDを非表示/違反報告)
ごんすけ(プロフ) - 大好きですありがとうございます(語彙力の消失) (2022年12月18日 16時) (レス) @page23 id: 62f4ed090e (このIDを非表示/違反報告)
さな(プロフ) - りるるさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！今後も楽しんでいただけたら嬉しいです🧡 (2022年12月18日 15時) (レス) id: ee78dfa46a (このIDを非表示/違反報告)
りるる(プロフ) - 好きです‼︎💕 (2022年12月15日 16時) (レス) @page2 id: 6abbd94f19 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さな | 作成日時：2022年11月30日 21時
