【小説版】異端児達のラブコメ

13話: 御霊琉空 ページ15

授業の終わりを知らせるチャイムが静まり返った教室に響いた。
｢待ってました｣と言わんばかりに勢いよく席を立つ
.....のは俺だけでした。

先生に苦笑いされた。
はずかしっ！
と思いつつ挨拶を済ませ廊下をダッシュ。

ナホに注意されたけど聞こえないフリ。

....そういえばナホは今日も寝不足だったっけ？
頑張るのは良いことだけどちゃんと休まなね〜？

そーだ！この聖母のように心の広い琉空くんが今度お菓子をプレゼントしてあげよう！！

まあ、女じゃないけど！！


そうこうしてるうちについた先は2-B。
勢いよく扉を開けた。
そして....



｢にーにゃ！おしゃべりしよー！！｣



と叫びながらにーにゃに抱きつく。
こんなに派手な登場の仕方をしたため、皆の注目を浴びたが気にしない。



｢るく先輩、あんまりベタベタしないでください！！｣



｢だーかーらー、るくって呼んでってば！！｣



と言ってさりげなくにーにゃの膝に座る。
ベタベタするなとは言うがひっぺがそうとはしないところ優しい。



｢いやです！｣



にーにゃってば何回言っても頑なに拒否するな。
もうそろそろ諦めてくんないかな〜？



｢もー、ちっちゃいときは、俺の後ろを｢るくっるくっ｣って俺の名前を呼びながらちょこちょこついてきたのに....｣



｢ちょっと、やめてください！！｣



｢え〜？｣



友達の前で昔の話をされるのがよっぽど嫌なのだろう。
すごく必死に俺を止めてくる。
可愛い。
だが、やめる気は毛頭ない。



｢ほら、るく先輩時間ですよ教室に帰ってください！｣



｢ざーんねん。帰るね〜？｣



時間には敵わん。
しゃーなしにおとなしく帰ります。
結局名前で呼んでくんないし、追い払われるし....。
伊月に慰めてもらお。

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